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3. 行先

「多摩川」「蒲田」「回送」「試運転」「臨時」
 中間駅に折り返し設備がないため、行先表示は起終点駅のみとなる。運転見合わせ等が発生すると、全区間に影響が及ぶ。また、一部の列車は池上線に折り返す。


4. 駅

 すべての駅が大田区内にある。また、列車との接触事故防止のため、ホーム上には柵とセンサーがある。さらに、中間駅はすべて改札が別々で(相対式ホーム)、改札内でホーム間を行き来することができない。


4-1. 多摩川(たまがわ)(TM01)(1923年3月11日開業)

 東横線・目黒線との乗換駅で、乗換専用階段がある。出口は1か所しかない。周辺には多摩川浅間神社や多摩川台公園(古墳群がある)などがあり、散策や軽い運動にはおすすめの場所となっている。
駅名の変遷:開業当時「多摩川」、1926年「丸子多摩川」、1931年「多摩川園前」、1977年「多摩川園」、2000年「多摩川」



写真8 多摩川駅ホーム


4-2. 沼部(ぬまべ)(TM02)(1923年3月11日開業)

 福山雅治の楽曲「桜坂」で有名になった桜の名所「桜坂」の最寄駅。駅のすぐ近くを東海道新幹線と横須賀線、湘南新宿ラインが通る。
駅名の変遷:開業当時「丸子」、1924年「武蔵丸子」、1926年「沼部」



写真9 沼部駅と東海道新幹線


4-3. 鵜の木(うのき)(TM03)(1924年2月29日開業)

 駅前に商店街(鵜の木商店街)を構える。この一帯は昔(1300年頃)、鵜が多く住み着いており、森も多かったことから「鵜ノ森」と名付けられ、そこから地名が来たとされる。
駅名の変遷:開業当時「鵜ノ木」、1966年「鵜の木」



写真10 鵜の木駅ホーム(多摩川方面)


4-4. 下丸子(しもまるこ)(TM04)(1924年5月2日開業)

 荏原郡矢口村大字下丸子にあったことが駅名の由来。今も下丸子という地名があり、駅名も変わっていない。キヤノン本社の最寄駅であり、朝夕は中間駅の中で特に混雑する。町工場も多く、ホームの壁には働く人たちの写真がある。



写真11 アートラインの作品の一つ「ぽたん」(蒲田方面ホーム上)


4-5. 武蔵新田(むさしにった)(TM05)(1923年11月1日開業)

 駅近くの「新田神社」(新田義興を祀る)が駅名の由来である。駅前に広がる武蔵新田商店街は、線内最大規模の商店街であり、夕方は買い物客で混み合う。
駅名の変遷:開業当時「新田」、1924年「武蔵新田」



写真12 7000系(左)と破魔矢(右)


4-6. 矢口渡(やぐちのわたし)(TM06)(1923年11月1日開業)

 1949年頃まで存在した多摩川の渡し船「矢口の渡し」に由来する。毎年8月15日には多摩川花火大会が開催され、見物客で賑わう。
駅名の変遷:開業当時「矢口」、1930年「矢口渡」



写真13 矢口渡駅ホーム(蒲田方面)


4-7. 蒲田(かまた)(TM07)(1923年11月1日開業)

 池上線・JR京浜東北線との乗換駅で、乗降客数は線内最多である。ホームは頭端式(櫛形)であり、阪急梅田駅の規模縮小版に相当する。駅周辺は大田区役所やアーケードが立ち並ぶ、23区南端の繁華街である。
 多摩川線のホームは3・4番線だが、池上線からの直通電車は2番線から発車する。



写真14 蒲田駅ホーム


参考文献
  • 多摩川アートラインプロジェクト、http://www.tamagawa-art-line.jp/、2013年8月参照
  • 東急電鉄:「各駅情報」、http://www.tokyu.co.jp/railway/railway/west/gaiyou/rosen.html#tamagawa、2013年8月参照
  • Netrain plus:「東急7700系」、http://netrain.makibisi.net/trainphoto/tokyu/7700.htm、2013年8月参照



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