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機械工学科1年 3008番 R.I. |
1. 概要 JR南武線は川崎〜立川を結ぶ全長35.5kmの路線で、管轄はJR東日本横浜支社である。南武線はもともと多摩川の砂利の輸送を目的として南武鉄道によって建設がすすめられた。昭和2年3月9日に川崎〜登戸間が電気鉄道として開通。昭和4年12月11日には川崎〜立川間が全通した。このころになると立川や武蔵五日市からの石灰石の輸送も始めているが、この石灰石貨物列車は平成10年に廃止となった。昭和19年に国有化され南武線と改称。「南武線」の名前の由来は、武蔵国の南部を行くことである。昭和41年9月30日には全線が複線化。そして同63年に武蔵小杉〜武蔵溝ノ口間が高架化された。昭和44年には快速電車が設定されたが、普通列車との接続を考えないなど問題も多く同53年に廃止されていた。しかし、平成23年3月12日のダイヤ改正で快速電車の運転が再開されることになった。なお、ダイヤ改正の前日に東日本大震災が発生したことによる電力供給事情で、当初の予定より遅れること4月9日に運転が開始された。 図1 南武線路線図 2. 使用車両 2013年7月現在、南武線には205系が26本、209系が4本走っている。細かく見てみると、205系には0番台と1200番台、209系には0番台と2200番台がある。もともと南武線用につくられた205系は2〜16番までの15本であったが、JR山手線にE231系500番台が投入された際に余剰となった205系の一部を譲り受けたのである。そのため生え抜き車と転属車では、ドア窓の大小や転落防止ほろにラインカラーが入っているかなど、車両の外観上わずかに違いがある。また中間車のうち一部は先頭車化改造がなされ、1200番台と名乗っている。(ただし中間の4両は0番台のままである。) 南武線用の209系はもともと2本存在したが、最初に導入された1番はすでに廃車されている。その後、京浜東北線でE233系1000番台が投入された際に余剰となった209系の一部が改造され、2200番台となり6連×3本がやってきた。 写真1 205系0番台 写真2 205系1200番台 写真3 209系 3. おまけ 筆者の家からの最寄り駅は「武蔵新城」である。ここは重要な乗り換え駅である「武蔵溝ノ口」と「武蔵小杉」の間に位置している。新城近辺には特に大きな施設があるわけではないのだが、利用者は多いため快速の停車駅になっている。駅前にはスーパー、商店街などがある。また、「武蔵新城」〜「武蔵中原」には中原電車区があり、南武線を走るすべての車両がここに所属している。少し前までは構内入れ替え用のクモヤ145形がいたが現在は廃車(実は全国で唯一遠隔操作ができたクモヤ145だったのだが)。中原電車区には南武線の車両の他に、南武支線の205系1000番台や、修学旅行や臨時列車などの特殊な電車が来ることもある。 最後に、JR東日本より南武線に新型車両を導入すると発表があった。南武線の全車両が置き換えられる可能性が高いため、バリエーション豊かな状態を見られるのは今だけかもしれない。 写真4 クモヤ145形 写真5 中原電車区 写真6 武蔵新城駅 参考文献
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