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〜 2013年度 新歓ハイク 〜

社会交通工学科2年 2008番 安斎 孝宣

1. はじめに

 2013年5月18日(土)に今年も新入生を歓迎する目的で新歓ハイクを行った。今年は色々な事情が重なって新歓コンパも新歓ハイク終了後に行われる運びになった。例年通り新入生にハイクの行き先を決めてもらった結果、「銚子電鉄」が行き先となった。

・当日の行程
JR千葉駅集合⇒(JR総武本線)⇒銚子駅⇒(銚子電鉄)⇒外川駅⇒(銚子電鉄)⇒犬吠駅→犬吠埼にて休憩・昼食→犬吠駅⇒(銚子電鉄)⇒仲ノ町駅→駅隣接の車庫を見学→仲ノ町駅⇒(銚子電鉄)⇒銚子駅⇒(JR総武本線)⇒西千葉駅→新歓コンパ→西千葉駅解散


2. 銚子電鉄へ、犬吠埼

 まずは集合場所の千葉駅から総武本線に揺られて一路銚子へ。今年は新入生が多く、OBさんも参加してくださって、かなり賑やかな旅となった。一方で乗るのには一苦労。なにしろ沢山の部員がいて、席が確保するのも常にギリギリだった。そんな車内では、結果的に新入生は新入生で、上級生は上級生で席を固める形になったが、我が会長が色々場を和まそうと新入生の座席で談笑したり、前面展望しながら色々とおしゃべりしたりする(写真1)など、終始賑やかな車内となった。



写真1 前面展望しながら歓談する会員たち

 銚子ではさらにOBさん1名が合流。そして今回の行き先である銚子電鉄に足を踏み入れた。「弧廻手形」という一日乗車券を購入。この一日乗車券には、「ぬれ煎餅」1枚交換券(犬吠駅にて)、「地球の丸く見える丘展望館」の1割割引券、「銚子ポートタワー展望室」の1割割引券が付属している。まずは、外川駅まで乗車。乗車したのはデハ1002(写真2)である。この車両は同形車両のデハ1001と共に、元々は営団地下鉄(現・東京メトロ)銀座線・丸ノ内支線で「営団地下鉄2000系」として1960年代から運転されていた。引退後、始めは日立電鉄(現在廃止)に他の2000系の同僚と共に譲渡される予定だったが、結局2両はこの銚子電鉄に譲渡されることに。その後、同形車の運転台を組み合わせて両運転台化するなど改造が施され営業運転を開始した。現在デハ1002は写真2の通りかつての働き場、丸ノ内線のカラーに、デハ1001は銀座線のカラーにそれぞれ塗装されている。



写真2 デハ1002

 デハ1002のとても地下鉄を走っていたとは思えない味のある走行音。それを聞きながら我々はまず銚子電鉄の終点、外川まで完乗した。総延長6.4キロ。途中には駅間が400メートルしかない区間もある(西海鹿島〜海鹿島間)。終点の外川駅は開業時から建ち続ける、趣のある木造駅舎で、駅舎内には鉄道グッズが各種展示・販売されていた。そして乗ってきた列車の折り返しで外川駅のお隣の犬吠駅にて下車。犬吠駅ではちょっとしたハプニングで少々待つことになり、会員たちは駅構内で売っているぬれ煎餅を食べたり(先述の一日乗車券購入での交換券を使用)、お土産に買っていったり、などして時間を過ごした。
 そして、関東の駅百選に選ばれた駅舎の前で集合写真を撮った後、犬吠埼に向かった。犬吠埼は、世界灯台100選に選ばれた灯台があったり、沿岸に広大な遊歩道があったり、食事処があったり。各々が有意義な時間を過ごした。



写真3 犬吠埼灯台での会員たち


3. 車庫見学

 犬吠埼での自由時間のあと、犬吠駅に戻り、再び銚子電鉄に揺られて、次に降り立ったのは仲ノ町駅。銚子駅の一つ手前の駅である。ここには銚子電鉄の車庫がある。しかも、入場券を別途購入すれば電話での予約なども全くしなくとも見学することができる(作業に支障のない程度)。我々が訪れた時には先述のデハ1001やデハ2001-クハ2501の2両編成が止まっていた。撮影もかなりフリーにでき、止まっている電車の車内も容易に撮影することができた(写真4)。そんな車庫の一番の目玉はデキ3形電気機関車である。日本の1,067mm軌間の電気機関車としては、現存最小であるこの機関車は、1941年より銚子電鉄で走っており、近くのヤマサ醤油の工場まで材料を運ぶ仕事をしていた。その後銚子電鉄の貨物営業が廃止となり、営業からは退いた。現在は仲ノ町車庫で動態保存され、修理・点検がなされている。すでに営業運転から離脱して30年ほどになり、本線内も走ることができなくなってしまっているが、銚子電気鉄道のマスコット的な存在として日々を過ごしている。



写真4 デハ1001の車内。車庫内だから当然人はいない。




写真5 デキ3電気機関車


4. さいごに

 新歓ハイクとしては、この後銚子駅に戻り、電車を乗り継いで西千葉駅で終了という形となり、その後はさらに数人が合流しての新歓コンパへと突入。千葉へと向かう車内でぐっすり寝ていた上級生もコンパが始まる頃にはすっかり元気になっていた。コンパも無事に楽しく、親睦を深められたように思える。その後の2次会に新入生が積極的に参加していたのがとても印象的であった。
 今年度の新歓ハイクは、過去に見ても我がサークルの中で最高の新入生の数に支えられて、とても多くの人数で楽しく和気藹々とできたと思う。こういうことは新入生を迎える側である我々にとっても喜ばしいことだ。来年以降も、できるだけ多くの人と新歓ハイクに参加できるのを楽しみにしたいと思う。



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