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社会交通工学科3年 1151番 吉江 和洋 |
1. はじめに 毎年、夏と春先に行われている鉄道研究会(以下、NR)の合宿であるが、今年も例年通りに開催することができた。今年の夏合宿は福島県の会津若松駅に集合し、新潟へ抜ける2泊3日の行程となった。NR合宿にはハプニングが付き物だが、今年も様々な出来事が起こってしまった。そんな小話を織り交ぜながら、この場を借りて簡単にNR夏合宿の模様をお伝えしようと思う。 2. 合宿1日目(9月1日) 毎回が現地集合・現地解散となるNR合宿、1日目の集合場所は会津若松駅となった。会津地方における交通の要衝で、JR磐越西線・只見線、そして会津鉄道が乗り入れている。そのため、各自集合の仕方は様々。青春18切符を用いた一行はすでに上野駅で同じ列車、「快速ラビット」に乗り合わせており、郡山駅での快速「あいづライナー」へ大荷物を抱えて急いで乗換えなど、すでにハプニングが相次いだ。勿論、新幹線で郡山から合流する人も。一方で東武日光線・鬼怒川線、野岩鉄道、そして会津鉄道を乗り継いで合流した部員や新潟側から快速「あがの」で合流する人など思い思いの旅をして合流となった。 まず、会津若松では鶴ヶ城の見学となった。白虎隊や今年のNHK大河ドラマの舞台として話題となっている場所のため、現地は非常に賑わっていた。城と駅との往復は観光客向けの循環バスを利用した。ここでは部員が一斉に両替したため、つり銭切れを起こしてしまったのが印象的であった。一行は中が博物館形式となっている天守閣を登り、会津盆地を一望できる眺めを楽しんだ。 写真1 鶴ヶ城にて 続いて、一行は「SLばんえつ物語号」に乗車した。しかし、駅へのバスが遅れてまさかの駆け込み乗車となってしまった。幸い忘れ物や乗り遅れはなく無事に席に着いた。車内では沿線の景色を眺めたり、レクレーションに参加したり、はたまた某カードゲームでも盛り上がった。途中、停車時間が長い駅では全員での記念写真を撮ることができた。この他、部員の一人はこのSLを沿線で撮影したり、OBさんがマイカーでゲリラ出現したりと、話題が絶えないSLの旅となった。この後、新潟のホテルにチェックインし、夕食は各自で取った。 写真2 磐越西線 野沢駅にて 3. 合宿2日目(9月2日) 朝、ホテルを出て、新潟交通の廃線跡のうち、駅舎や車両を保存している旧月潟駅を目指した。バスで旧新潟交通の代替となるルートを終点まで乗る以外に、有志がレンタカーで向かった。 到着してみると、幸いにも保存会の方が掃除にいらっしゃっており、特別に車両の内部を公開して頂いた。この場を借りて感謝致したい。次のバスまでの約1時間、保存車両や廃線跡を見て皆それぞれ想いを馳せた。 因みに、この旧新潟交通には「吉江駅」があり、これは会長である私の名字と同じである。そのため、バス停として残った「吉江」表示に多くのカメラが向けられたのは言うまでもない。 写真3 旧月潟駅にて 2日目の午後は各自、自由行動となった。途中、大雨で運転見合わせも起こったようだが、全員無事に夜の打ち上げに間に合うことができた。打ち上げではお店側のミスにより無料で飲み放題が延長されるなどラッキーな出来事も起こった。なお、今回の合宿では1日目だけの参加や2日目から参加など、部員が入れ替わりながらの合宿となった。 4. 合宿3日目(9月3日) 朝、ホテルをチェックアウトし、JR越後線に乗車。吉田駅で弥彦線に乗換え、収穫前の黄金に輝く田んぼを進み、弥彦駅に到着した。一行で全国に名高い弥彦神社を参拝した。その後、ロープウェイに乗り、弥彦山に登った。弥彦山の最高峰は634mということで、東京スカイツリーの看板があった。ここで昼食を取る予定だったが、なんと休業であったので仕方なく麓に下りてからの食事となった。 弥彦駅に戻り、解散となった。しかし、弥彦駅から全員同じ列車に乗ったため、実質的な解散は吉田駅となった。ここでは新潟方面、東三条方面、柏崎方面と綺麗に三方向に分かれた。燕三条駅から新幹線組やさらに新潟で連泊する組、青春18切符で上越国境越えなど、これも様々なルートで部員は散った。なお、この時に上越国境越えで乗った列車は同区間の最終電車で、弥彦駅の15時の時点で終電だったわけである。 因みに会長はというと、兼部している別のサークルの合宿のため、越後湯沢でさらに5連泊のハードスケジュールとなった。 5. 終わりに この合宿の前には各地で豪雨被害が起こり、最悪のケースも考えたが無事に全行程を終えることができた。 実際、福島や新潟は非常に魅力のある地域ということが再発見でき、様々な方とのふれあいや引退が決定した旧国鉄型車両を満喫できるという側面からも、非常に充実した合宿となった。 余談だが、この合宿で起こったハプニングは、このEXPRESSの別頁にある「NR重大ニュース」にランクインしているものもあるので、是非とも合わせてお読み頂きたい。 |
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