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機械工学科3年 1016番 石渡 雅洋 |
ミニ電車班の活動報告として、去る4月21日に行われた今年度の第一回のNR旅行をとり上げる。このNR旅行の目的は改良を加えたミニ電車(5インチゲージ)の運転会であり、5インチゲージを運転できる場所に行く必要があった。そこで選んだ場所は栃木県那須烏山市にある那珂川清流鉄道保存会であった。 写真1 那珂川清流鉄道保存会の外観 ここは葬儀場「八溝会館」の敷地内に1周約800メートルの線路(幅は1067o〜5インチまで)が敷かれており、廃棄車両を譲り受けて車両を修理し、その線路を走らせている。昨年から那珂川清流鉄道保存会として有料(中学生以下無料)で公開されていて、事前に予約をし別途料金を支払えば、体験運転も可能である。また某テレビ番組で「地図にない場所を走る列車」として2013年6月ごろに紹介された場所でもある。 現地に着いて、まず那珂川清流鉄道保存会の線路をお借りしてミニ電車の運転会を行った。 写真2 改良されたミニ電車 今回改良したのは動力車のボディ、制御器と客車であり、どちらも春期休暇中に行った。ボディはもともと黄色単色であったが、ラインやロゴ(数字やアルファベット)を取り入れたことによって、より車体のメリハリが出て格好よくなった(はずである)。制御器は、今まで使用していたもの(DC24V対応の制御器)が使用できなくなったため、新しく抵抗制御(4ノッチ、手動ブレーキ、前進後退切り替え器、電流計、電流遮断装置付)で製作した。本来の鉄道さながらのノッチがあり、かなり臨場感あふれる操作性であった。また走行中は電流計を見ながら安定して走行しているかを確認でき、手動ブレーキもついているのでコツをつかめばかなり安全に楽しめると感じた(あくまでもコツをつかめばだが。)。 写真3 新しい制御器 また、客車を二両の二軸台車から一両の二軸ボギー台車にすることによって、定員数は若干減ったものの曲線における安定した走行性能を得られた。このことにより、今回お借りした周回コースでは、曲線による干渉がなく安定して走り抜けることができた。 写真4 運転会中のNR旅行メンバー 那珂川清流鉄道保存会が所有している5インチゲージの車両も見学させていただいた。 写真5 5インチゲージN700系新幹線 写真6 その他5インチゲージ(機関車と客車のものと、手漕ぎ車両) また運転会の合間に那珂川清流鉄道保存会が保存している車両を見学させていただいた。 写真7 保存されている貨車(ヨ、コキ他)、機関車など 写真8 キハ8501、キハ8504 写真9 寝台客車スハネフ14-35 写真10 ディーゼル機関車TD-2 写真11 金沢市内線2302号 このように機関車、貨車、気動車、客車、路面電車など様々な鉄道車両が保存されている(この活動報告では全てを紹介しきれない)うえ、間近で見学することができる。この記事を読まれた方には、ぜひ那珂川清流鉄道保存会のHPを見ていただき、現地まで足を運んでいただきたいと思う。 那珂川清流鉄道保存会のHP http://www.ns-tetsudo.com/ |
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