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〜 2012年度 春合宿 〜

社会交通工学科3年 1078番 瀧崎 孝典




写真1 大歩危にて


1. 概要

 当会では毎年、卒業生の追い出しを兼ねて春合宿を開催している。今年度の春合宿は、3月13〜15日の3日間、四国(徳島県及び高知県)で開催され、2日目には土佐電気鐵道株式会社様御協力の下、貸切運転を実施した。
 行程は、以下のとおりである。

3月13日(水)
集合:土讃線第4241D列車内(普通列車)
(琴平11:52発、坪尻12:33発、阿波池田12:43着)
阿波池田13:49発
↓土讃線
大歩危14:17着

大歩危峡観光(ライン下り)

大歩危16:31発
↓土讃線
高知18:43着
(泊)スーパーホテル高知

3月14日(木)
市内観光(自由行動)

19時より土佐電貸切

(泊)スーパーホテル高知

3月15日(金)
ホテル10:00発
高知10:19発
↓土讃線・土佐くろしお鉄道
奈半利11:58着・12:02発
↓路線バス
室戸岬12:56着

昼食・観光

室戸岬14:31発
↓路線バス
甲浦15:21着・15:35発
↓阿佐海岸鉄道
海部15:46着・15:49発
↓牟岐線
徳島18:19着・解散


2. 合宿前日

 当会の合宿は現地集合・現地解散が原則。各自が思い思いの経路で現地入りしており、私は実家のある豊橋より出発。豊橋→(名鉄快特)→名古屋→(近鉄アーバンライナー)→なんば→(南海電車)→和歌山港→(南海フェリー)→徳島港→(路線バス)→徳島→(高徳線)→阿波池田→(南風21号)→高知という経路を利用した。途中、南海電車で撮り鉄したり、船内散策やったり、色々あったが宿泊地のある高知に無事到着。この時点で私が1番乗りである事を確信しホテルで眠りについた。



写真2 和歌山港駅ホームより望む南海フェリー




写真3 南海フェリー船内入口


3. 合宿初日

 翌朝、朝食のために1階に降りる。すると……
 T口氏がいたではないか!!
 因みに彼は、「いつ現地入りした?」との質問に「前々日からですよ」と今は亡き周遊きっぷを手に誇らしげに答えていた。朝食後、南風で琴平へ。集合時間まで少し余裕があったので、金比羅山へアタック。体力的に余裕はあったが時間の関係上途中で引き返し、お土産の飴を買って琴平駅へと戻り、参加する部員と合流。琴平からは集合場所と指定された列車に乗車。途中にある坪尻駅(本来はこの駅が集合場所になる予定だったがそれはまた別な話…)で副会長(待ち時間中構内清掃お疲れ様でした)及び今回の春合宿に参加した『唯一の卒業生』であるY口氏と合流。『スイッチバックしての待避』という非常に珍しい体験もした。



写真4 坪尻駅

 列車は定刻通り阿波池田に到着。ここで今度は、貨物を撮影していた会長及び集合場所を間違えたらしいA部氏と合流。そしてそこから十数分後、羽田空港の金属検査機に3回も引っ掛かり『ハイジャック』呼ばわりされたY崎氏が到着、合流し昼食をとった後、大歩危へ移動。先に記載した行程表の上では吉野川ライン下りを満喫する事になっていたのだが……、我々を乗せたハイエースは頂上を目指してワインディングロードをひた走り、蔓橋(かずらばし)へ行ってしまった。



写真5 蔓橋

 この橋はツタと木で出来ており、雨で少し滑りやすくなっていたうえ、途中T田氏が派手に揺らしながら歩いた為足下が非常に心許なく、踏み外せば確実に吉野川に真っ逆さまであったが幸いにも(?)脱落者は出なかった。
 近くの滝で集合写真を撮った後、雨が降る中しばし川遊び(先の理由で時間が足りなくなり、ライン下りは出来ず……)。その後普通列車で高知に移動し、2日間(私は3日間)お世話になるスーパーホテルにチェックイン。その後は各自で夕食を取る事になっていたのだが、私はA部氏、A齋氏、S藤氏と適当に散策して見つけたはりまや橋電停にも程近い郷土料理の店に入った。
 その店は非常にリーズナブルな価格で鯨のすき焼き(写真6)やカツオのたたきを提供してくれる観光旅行の学生にも大変優しいお店であった。



写真6 鯨のすき焼き


4. 合宿2日目、貸切

 2日目は夕方まで自由行動の後、昨年の夏から連続となる『貸切運転』が実施された。車内にはカラオケ設備があったが、時間の制約上カラオケはなしという事になった。その代わりにクイズ大会が開催された。
 そんなこんなで盛り上がり、非常に楽しいひと時となった。その後、私の部屋に数人の部員が集まりUNOで盛り上がったのはまた別の話……。



写真7 おきゃく電車


5. 合宿3日目(最終日)と後日談その他

 いよいよ最終日。高知出発は10時19分と遅い時間なので私は大きい荷物を実家に宅配便で発送した後、M氏と共に土佐電の桟橋車庫へと向かった。ここでは、許可を得たうえで安全に気をつければ敷地内での撮影ができるとのこと(ただし、検修庫内は立ち入り禁止)。また、バスも撮影したいとお願いしたところ、こちらも撮影許可を頂けた。どちらも見所が多く、特にバスに関しては素人の私でもそれと分かる旧型車が現役で数多く残っており、撮影に非常に熱が入った。撮影後、路面電車の中古部品を何点か購入してから桟橋車庫を後にした。
 その後、土讃線・土佐くろしお鉄道で奈半利へ移動。奈半利からは路線バスで室戸岬へ。
 室戸岬で再度集合写真を撮った後昼食。しかし、室戸岬から食事のできる所まで30分も歩く羽目になり、昼食が早食い競争状態に。とは言え、部員一同郷土の味は満喫出来た様子だった。
 室戸岬からは再びバスで甲浦、甲浦から阿佐海岸鉄道と牟岐線で徳島へ出て解散となった。帰路をサンライズ(そのサンライズでの出来事は10大ニュース参照)や18きっぷで鈍行の旅を満喫する部員がいる中、私はT口氏、A齋氏、S藤氏の3人と徳島ラーメンで夕食。



写真8 徳島ラーメン

 そして、徳島のハイパーインで1泊して、翌早朝の南海フェリーで四国を脱出した。その後私は京都市近郊を散策した後、往路同様私鉄特急を乗り継いで豊橋へと帰った。
 今回の合宿は初日こそ雨に降られたもののそれ以外は天気も良く、部員の間で懸念されていた花粉や中国からのPM2.5の影響もそれ程感じなかった上、貸切運転から車庫見学まで出来て非常に充実した3日間であった。
 最後に、合宿期間中楽しいひと時を提供して頂いた土佐電気鐵道株式会社の皆様に改めて感謝の辞を申し上げ、2012年度春合宿の報告を終了する。



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