←前のページへ | 次のページへ→ |
交通システム工学科1年 3116番 Y.H. |
1. 概要 JR東海道線は東京〜神戸の約589.5kmを結ぶ路線である。現在の路線が開業したのは1889年(明治22年)である。現在運用されている主な車両は、JR東日本ではE231系とE233系、JR東海では211系と313系である。 2. E231系 2004年(平成16年)に東海道線にもE231系が15両編成で登場した。基本仕様は、宇都宮線、高崎線等で使用されているE231系近郊形を踏襲しているが、E231系では初のグリーン車がダブルデッカー車で2両組み込まれていることが大きな特徴である。同年のダイヤ改正から、東海道線、伊東線、御殿場線、高崎線で運用を開始した。車体は20m4ドア(グリーン車は2ドア)でステンレス材質である。座席のシートはセミクロスシートとロングシートの2種類である。高崎線仕様の車両に比べてシートが柔らかくなっているため座り心地もよくなっている。編成は10両、10+5の15両編成で使用されている。JR東日本の熱海〜東京の区間での運用が主だが、朝方や夕方ではJR東海の沼津までの運用もしている。JR東日本の車両で沼津まで乗り入れているのはE231系のみである。熱海から先の函南、三島、沼津ではホームの長さの都合上、10両編成のみの運転となっている。東京〜沼津区間に使用されていた373系、211系の置き換えとしてもE231系が使用されている。 写真1 E231系車両(撮影場所:JR東京駅) 3. 313系 313系は、1999年(平成11年)に登場した。0・300番台は本線を中心に、3000番台はローカル運用を中心に活躍していたが、2006年(平成18年)には増備車として各所の仕様変更を行った、東海道線快速用の5000番台、静岡地区東海道線用の2500番台、勾配区間対応が施行された東海道線、御殿場線、身延線用の2300番台が登場した。車体は20m3ドアでステンレス材質である。静岡地区ではラッシュ時における混雑が激しいため、東海道線を走る車両はほとんどロングシートとなっている。明るい白色ヘッドライトやフルカラー表示の行先表示が施されているのもこの車両の特徴である。313系には2両、3両、4両、6両編成の固定編成がある。静岡地区で運用されているのは2両、3両編成である。また、211系との連結で5両、6両編成としても運用している。 東日本大震災後、東海道線内も非常にダイヤが乱れたために運行本数もかなり減らして運転していた。その当時走っていたのは313系で8両編成(2+3+3両)×2編成のみで熱海〜富士を往復運転していた(2011年4月当時)。その後は徐々に本数も増え、8両編成から6両編成になり、当時の編成では(2+2+2)の6両編成も運用していて非常に珍しい編成だと地元でも話題になっていた。現在も運用されている313系はJR東海の顔として今後の活躍にも期待が持てる。 写真2 313系車両(撮影場所:JR三島駅) 参考文献
|
- 27 - | 次のページへ→ |