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交通システム工学科1年 3119番 M.F. |
1. はじめに 都営新宿線とは、新宿〜本八幡間の23.5kmを結ぶ路線である。新宿から先は、京王新線を介して京王線・京王相模原線に直通しているが、西行列車は新宿止まりより笹塚行きが多い為、京王新線は都営新宿線の延長のような雰囲気であると言われている。都営地下鉄ながら、路線の一部が千葉県にあるという異色の路線である。 新宿線は昭和53(1978)年12月21日に岩本町〜東大島間、昭和55(1980)年3月16日に新宿〜岩本町間、昭和58(1983)年12月23日に東大島〜船堀間、昭和61(1986)年9月14日に船堀〜篠崎間、平成元(1989)年3月16日には篠崎〜本八幡間が開業して全線開通になった。京王線との直通運転し始めたのは、新宿〜岩本町間が開通した昭和55(1980)年である。 正式名称は「10号線新宿線」で、ラインカラーはリーフ(黄緑)である。 2. 車両 都営新宿線の車号(車両番号)は、ハイフン(その前が10である)以下の100位と10位が編成番号、1位が号車番号(連結位置)を表し、基本的には8両編成だが、10連化を想定して末尾3・4は欠番としている。 レール幅は1372mmであり、通勤電車では都営新宿線・京王線のみであり、他には都電荒川線がある。 写真1 車両番号の写真 2013.7.31 住吉にて 2-1. 過去に運用していた車両 2-1-1. 10−000形(10-010F〜10-180F) 昭和53(1978)年12月に、岩本町〜東大島間の開業に伴い導入したセミステンレス製の車両である。チョッパ制御やワンハンドル運転方式を採用している。当初は6両編成として導入されて、10-010Fは試作車、10-020F〜10-090Fは1次車、10-100F〜10-180Fは2次車として導入された。本八幡開業前には、すべての編成にもう2両導入し、10-120F〜10-180Fは3次車、10-010F〜10-110Fは5次車として導入された。10-300形、10-300R形の導入とともに、平成18(2006)年までに全て廃車された。 写真2 10-000形 試作車 10-010F (引用) (キハYS系様ご提供) 2-1-2. 京王6000系(30番台) 京王6000系は、都営新宿線への相互乗入れを念頭に置いた車両として設計され、昭和47(1972)年に京王線初の20m級・両開き4扉車としてデビューした。平成21(2009)年6月10日をもって、直通車両(30番台)は全廃となった。 2-2. 今現在運用している車両 2-2-1. 10-000形(10-190F〜10-280F) 10-190F〜10-210F(3次車)は、船堀〜篠崎間の開業に伴い、初めて8両編成が製造されたグループで、10-220F〜10-230F(4次車)は、東半分の乗客が急増したために製造されて、10-240F(6次車)は本八幡開業後と同時に製造された。4・6次車は、平成21(2009)年度に自動放送と車内LED、車外スピーカーの搭載と行先種別表示のLED化が行われた。10-250F〜10-260F(7次車)は、平成4(1992)年3月、10-270F〜10-280F(8次車)は、平成9(1997)年12月のダイヤ改正に伴い増備した車両である。デザインを一部変更するとともに、車椅子スペース、LED表示器などを設置している。 写真3 10-000形 3次車 2013.8.5 住吉にて 写真4 10-000形 4次車 2013.8.5 本八幡にて 写真5 10-000形 7次車 2013.8.5 森下にて 写真6 10-000形 8次車 2013.8.3 本八幡にて 写真7 10-000形 4次車(10-230)車内 2013.8.5 本八幡にて 写真8 10-000形 7次車(10-260)車内 2013.8.12 本八幡にて |
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