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2-2-2. 10-300R形 10-310F〜10-360Fの6編成があり、中間車は10-000形を使用している。なお、中間車と組成する先頭車の車両形式は、ぎ装システムを在来車10-000形に合わせているので、改修「repair」、改造「reconstruction」などの意味から、「R」の意味から、10-300R形とした。表示器は全車LEDである。 写真9 10-300R形 2013.8.12 本八幡にて 写真10 2013.8.12 本八幡にて このように、中間車が10-000形と同じだという事が分かる。 2-2-3. 10-300形 10-370F〜10-480Fの12編成があり、平成17(2005)年〜平成18(2006)年にわたり製造された。その中の10-450F〜10-480Fの4編成は平成22(2010)年に10両編成化されている。 車両コンセプトは、「ライフサイクルコスト低減」、「人と環境に優しい車両」とした。JR東日本のE231系をベースとし、バリアフリー対応車両とする他、リサイクル可能な材料を積極的に採用し、環境に影響を与えるフロンなどを使用しない事としている。表示器は全車LEDである。 写真11 10-300形 8両編成 2013.8.5 本八幡にて 写真12 10-300形 10両編成 2013.8.5 本八幡にて 写真13 10両編成のロゴマーク 写真14 10-300形(10-320)車内 2013.8.12 本八幡にて 2-2-4. 京王9000系(30番台) 平成16(2004)年までに製造された8両編成8本の64両の9000系0番台は、当時の都営新宿線で使われていたCS-ATCがアナログ方式で、電波障害の恐れのあったVVVF車が入線できなかった為、非対応とされた。平成17(2005)年に新宿線ATCのデジタル化がなされた事で、平成18(2006)年から、地下鉄用ATCを搭載した9000系30番台の運用を開始した。 9000系30番台は10両固定編成として増備が続き、平成21(2009)年までに当初予定の200両の製造を終えている。 9000系は、車内案内表示器が、前期車(9001F〜9008F,9031F〜9035F)はLED、後期車(9030F,9036F〜9049F)は液晶ディスプレイ(LCD)である。平成13(2001)年度の「グッドデザイン賞」に選定されている。 2-3. これから運用される車両 2-3-1. 10-500形 老朽化している10-000形の置き換えと新宿線の混雑緩和の為の10両編成化増強を目的として、JR東日本のE233系2000番台をベースに平成25(2013)年に3編成、平成27(2015)年に3編成を投入する予定である。 編成番号は、10-300形の続投として10-490F〜10-540Fとなる。表示器は全車LCDとなる予定。 3. 行先表示 新宿・京王線方面では、主に(各停)笹塚行き・(各停)新宿行き・(急行)橋本行きであり、他にも高尾山口行き・調布行き・京王多摩センター行き・つづじが丘行き・桜上水行き・若葉台行き・八幡山行きがある。 本八幡方面では、殆どが本八幡行きだが、他にも大島行き・瑞江行き(夜遅くのみ)・岩本町行き(夜遅くのみ)がある。 車両では、今現在運用している中では10-000形の3次車のみが幕車であり、それ以外がLED表示となっている。 写真15 10-000形(3次車)幕車行き先表示 2013.8.10 馬喰横山にて 写真16 10-000形(7・8次車)LED行き先表示 2013.8.12 本八幡にて 写真17 10-300形 行き先表示 2013.8.2 本八幡にて なお、10-300R形・10-000形更新車(4・6次車)も同じ表示である。 4. 駅
5. 千葉県営鉄道北千葉線延伸問題 都営新宿線は古くから千葉ニュータウン方面への延伸構想があり、昭和43(1968)年に本八幡〜新鎌ヶ谷〜小室〜印旛日本医大間の地方鉄道免許を取得したが、建設費高騰などの問題から事業が凍結され、平成14(2002)年に事業廃止となった。現在は北総線に並行しない本八幡〜新鎌ヶ谷間のみ「東京10号線延伸新線」として整備する構想に変わっているが、整備の目標時期はまだ示していない。事業主体は千葉県などが出資する第三セクターが想定されるため、京王〜都営〜千葉県三セクの3社局相互直通運転が見られることになるだろうと思われる。また、急行運転が北千葉線でも引き継がれるかどうかが気になるところである。 参考文献
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