7. 日中時間帯のダイヤ
日中時間帯(平日は池袋発10:00〜17:00、土休日は池袋発9:00〜16:00)は、等間隔でわかりやすいダイヤになったほか、輸送体系の見直しも行われた。
東武東上線の日中時間帯は、長い間、急行・準急・普通の3種類の種別で運用されてきたが、
今回の改正で快速・急行・準急・普通の4種類の種別で運用されることとなった。また、普通の志木折返しが廃止された一方、普通の池袋〜川越市間の運用が登場し、輸送体系が大幅に変更された。
写真9 日中時間帯の池袋駅発車案内板(ダイヤ改正後)
表3 ダイヤ改正後の輸送体系
表4 ダイヤ改正前の輸送体系
表5 池袋駅発車時刻一覧
ダイヤ改正前(2011年3月5日改正) |
⇒ |
ダイヤ改正後(2013年3月16日改正) |
分 |
種別 |
行き先 |
備考 |
⇒ |
分 |
種別 |
行き先 |
00 |
急行 |
小川町 |
|
00, 30 |
快速 |
小川町 |
ふじみ野で川越市行※3に連絡 |
成増で普通川越市行に連絡 ふじみ野で川越市行※4に連絡 小川町で寄居行に接続 |
01 |
普通 |
志 木 |
志木まで先発 |
06 |
普通 |
成 増 |
|
中板橋で準急と急行の通過待ち |
04, 34 |
普通 |
成 増 |
10 |
準急 |
川越市 |
|
上板橋で急行小川町行の通過待ち |
成増で急行森林公園行の待ち合わせ |
10, 40 |
急行 |
小川町,森林公園 |
12 |
急行 |
森林公園 |
|
※10→小川町、40→森林公園 和光市で川越市行※1に連絡
ふじみ野で普通川越市行に連絡 |
成増で準急川越市行に連絡 和光市で志木行※2に連絡 |
15 |
普通 |
志 木 |
志木まで先発 |
12, 42 |
普通 |
成 増 |
24 |
急行 |
小川町 |
|
上板橋で準急川越市行の通過待ち |
和光市で川越市行※3に連絡 小川町で寄居行に接続 |
18, 48 |
準急 |
川越市 |
ふじみ野で急行森林公園行の待ち合わせ |
25 |
普通 |
成 増 |
|
19, 49 |
普通 |
川越市 |
中板橋で準急の通過待ち |
上板橋で急行森林公園行の通過待ち
成増で快速小川町行に連絡 |
30 |
準急 |
川越市 |
|
ふじみ野で急行森林公園行の待ち合わせ |
25, 55 |
急行 |
森林公園 |
32 |
普通 |
志 木 |
|
和光市で川越市行※4に連絡 ふじみ野で準急川越市行に連絡 |
中板橋で急行の通過待ち |
36 |
急行 |
森林公園 |
|
26, 56 |
普通 |
成 増 |
和光市と志木で川越市行※1に連絡
ふじみ野で準急川越市行に連絡 |
中板橋で快速小川町行きの通過待ち |
凡例
※1 有楽町線新木場始発
※2 副都心線渋谷始発 (副都心線内各駅停車)
※3 副都心線渋谷始発(副都心線内急行)
※4 みなとみらい線元町・中華街始発
(東横線内特急、副都心線内急行)
|
39 |
普通 |
成 増 |
成増まで先発 |
44 |
普通 |
志 木 |
|
中板橋で急行の通過待ち |
48 |
急行 |
小川町 |
|
ふじみ野で川越市行※1に連絡 |
50 |
準急 |
川越市 |
川越市まで先発 |
53 |
普通 |
成 増 |
|
上板橋で急行の通過待ち |
8. 快速急行と準急のシンボルカラーの変更について
快速急行のシンボルカラーが緑から青に変更され、準急のシンボルカラーが青から緑に変更された。それに伴い、種別表示の色も変更された。
表6 種別表示の変更
変更前 |
快速急行 |
準急 |
⇒ |
変更後 |
快速急行 |
準急 |
方向幕 |
快速急行 |
準急 |
⇒ |
方向幕 |
快速急行 |
準急 |
フルカラーLED |
快速急行 |
準急 |
フルカラーLED |
快速急行 |
準急 |
3色LED |
快速急行 |
準急 |
3色LED |
快速急行 |
準急 |
写真10 快速急行の方向幕表示(東武10000系)
写真11 快速急行のフルカラーLED表示(東武50090系)
写真12 快速急行の3色LED表示(東武30000系)
写真13 準急の方向幕表示(東武10030系)
写真14 準急のフルカラーLED表示(東武10030系)
写真15 準急の3色LED表示(東武8000系)
9. まとめ
快速の新設、快速急行・TJライナーの増発などにより、池袋と川越などの主要都市を結ぶ優等列車や川越市以北において通過運転する列車が増え、長距離利用者にとって利用しやすくなった。また、日中の快速や急行は、成増または和光市で普通と接続をとり、ふじみ野で必ず普通または準急との接続をとるなど、中距離利用者にとっても利用しやすくなった。また、日中の普通は、多くが上板橋で急行や準急の通過待ちをするため、池袋から近距離の利用者にも配慮している。
ダイヤ改正前は、急行12分毎、準急20分毎だったため、優等列車の続行運転や時間調整などがあったが、ダイヤ改正後は、等間隔ダイヤになり利用しやすくなった。一方で、和光市〜志木間を各駅停車で運転する普通や準急が12本/hから8本/hに大減便され、朝霞駅に停車する列車が大幅に減ってしまった。
参考文献
- 東武鉄道:「3月16日(土)東武東上線でダイヤ改正を実施!」、http://www.tobu.co.jp/file/pdf/c7cfc5e0d2ab2b958ced14b7ebee4fc1/130122.pdf、2013年8月参照
- 東武東上線時刻表 平成25年3月16日ダイヤ改正号、東武鉄道株式会社、2013年
- 東武東上線時刻表 平成23年3月5日ダイヤ改正号、東武鉄道株式会社、2011年
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