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社会交通工学科4年 0038番 小野 亮 |
1. はじめに 2013年3月16日、東武東上線は東急東横線、横浜高速みなとみらい線との相互直通運転を開始し、ダイヤ改正を実施した。主な改正内容は、(1)東急東横線、横浜高速みなとみらい線との相互直通運転の開始、(2)『快速』の新設、(3)TJライナーの増発、(4)快速急行の増発、(5)等間隔ダイヤなどへの変更の5つである。今回はこのダイヤ改正について日中時間帯を中心に取り上げたいと思う。ダイヤ改正前に取材ができなかったため、ダイヤ改正前の写真がないがご容赦願いたい。 2. 東横線、みなとみらい線との相互直通運転開始 東武東上線は、すでに東京メトロ副都心線・有楽町線と相互直通運転を実施していた。しかし、今回の改正から東京メトロ副都心線を経由し、東急東横線、横浜高速みなとみらい線との相互直通運転を開始した。相互直通運転区間は、森林公園〜元町・中華街間である。 日中時間帯は、川越市〜元町・中華街間(東上線内普通、副都心線内急行、東横線・みなとみらい線内特急)が毎時2本運転されている。 ●車両運用 地下鉄直通運用は、8両編成・10両編成で運用されている。 10両編成は、東京メトロ・東急の車両が和光市〜川越市間に乗り入れており、森林公園まで乗り入れているのは東武の車両のみである。なお、横浜高速の車両に10両編成はない。 8両編成は、東京メトロ・東急・横浜高速の車両が和光市〜志木間に乗り入れている。なお、東武の車両による8両編成の運用はない。 写真1 東武50070系の元町・中華街行 写真2 東京メトロ10000系の元町・中華街行 写真3・4 東急5050系(4000番台)の川越市行 3. 『快速』の新設 日中時間帯を中心に快速が新設された。シンボルカラーは水色である。種別表示は幕が快速、 3色LEDが快速、フルカラーLEDが快速である。停車駅は、池袋・成増・和光市・朝霞台・志木・ふじみ野・川越・川越市・若葉・坂戸・東松山から各駅であり、池袋〜川越市間は急行と停車駅が一緒である。小川町では、寄居行と接続する。 運転本数は平日上り15本・下り15本、土休日上り14本・下り16本であり、全列車が池袋〜小川町間で運転される。下り快速は池袋を毎時00, 30分に発車しており、平日は10:00〜17:00、土休日は9:00〜16:30に発車する。上り快速も日中時間帯は30分間隔で運転されている。8〜10時台および16時台以降は約1時間毎に快速急行が運転されるため、快速の運転間隔が約1時間間隔になる。 写真5 快速の方向幕表示(東武10000系) 写真6 快速のフルカラーLED表示(東武9000系) 写真7 快速の3色LED表示(東武50000系) 4. TJライナーの増発 写真8 池袋駅のTJライナーの案内板(ダイヤ改正後・土休日) 平日は、池袋21:30発小川町行を1本増発し、18:00〜22:00は30分間隔で運行している。また、森林公園行となっていた一部列車を延長し、全て小川町行となった。
土休日は、池袋18:30発と19:30発の小川町行の2本を増発し、18:00〜20:00は30分間隔で運転している。
5. 快速急行の増発 午前中、夕・夜時間帯に上り快速急行が増発された。平日は小川町発(池袋行)8:52, 9:56, 19:17, 20:17、土休日は小川町発(池袋行)7:50, 8:55, 9:53, 18:14と森林公園発(池袋行)17:30が増発された。 6. 急行の増発・等間隔ダイヤ 平日朝ラッシュ時間帯に上り急行(小川町6:52発⇒池袋8:15着)、早朝時間帯に下り急行(平日:池袋5:30発⇒小川町6:40着、土休日:池袋6:00発⇒小川町7:13着)が増発された。 また、平日の池袋発6:45〜9:00までの下り急行は15分間隔で運転される。
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