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JR常磐線との連絡駅であった。常磐線の隣にホームを構えていたが、綺麗に整備され現在では駐車場となっている。関係があるものなのか写真の片隅にも映っているように、線路や転轍機等(写真10)が駅跡地の隅に放置されている。 写真9 大甕駅跡 写真10 線路や転轍機等 久慈浜駅跡(写真11) 日立電鉄の車両基地が構内にあった久慈浜駅。跡地には、南部図書館が建設されている。その前には、日立電鉄の77年間の歴史や当時の写真が載せられた記念碑が建てられている。 写真11 久慈浜駅跡 茂宮駅跡(写真12) 駅跡地のスペースと踏切跡。ここも他と例外ではなく、駅舎もすべて撤去され駅跡のスペースのみが残されている。 写真12 茂宮駅跡 川中子駅跡(写真13) 駅設備はすべて撤去され、跡地にはJAの施設が建設されている。ちょうど施設が線路の延長上に乗っかっている形になっている。 写真13 川中子駅跡 常陸岡田駅付近(写真14) 常陸岡田駅付近にあった踏切を知らせる看板。現在では、線路はもちろん踏切も撤去されている。地元の人であれば、廃線のことも知っているであろうし問題ないだろうが、初めての人などよく知らない人が通ったら困惑するのではないかと思った。 写真14 常陸岡田駅付近 常北太田駅 JR水郡線との連絡駅でもあった、日立電鉄西の終点の常北太田駅。数年前までは、線路だけ撤去された状態でホーム等は残されていたらしいが今では空き地が残るだけである。 5. 使用されていた車輌 日立電鉄線で使用されていた車輌は、一部が個人や鉄道模型店に売却され保存されている。今回、鉄道模型店に保存されている、実際に日立電鉄線で使われていた車輌(写真15)を調査した。 ※お断り※ 掲載させて頂いている写真は、調査させていただいた鉄道模型店『電車くん』の了解を得て撮影・掲載している. 写真15 日立電鉄線で使われていた車輌モハ3023号 6. 生まれ変わった日立電鉄 廃線からその後、現在日立電鉄では廃線跡を利用しバス専用道路としてバスの運行を開始している。現在では旧大甕駅〜旧久慈浜駅間を通り、おさかなセンターまで運行されている。今後、運行区間を拡大していく予定である。写真16は、専用路を走るBRTバス。写真17は(1)が専用路ができる前、(2)は専用路と信号が整備された後の旧大甕‐久慈浜駅間。(1)では、踏切跡がしっかり残っている。 写真16 専用路を走るBRTバス 写真17 (1) 専用路の整備前(左)、(2) 専用路の整備後(右) 7. 最後に これまで3回にわたり、廃線跡シリーズとして茨城県の廃線跡を紹介してきた。今回の日立電鉄線は、前回の2作に比べ廃線としては残っているものが少なく、記事としてあまり見所がない点をご了承願いたい。また、文章及び構成の仕方の不備により、伝わりにくかった部分が多々あったことをお許し願いたい。 これまで、お読み下さった方ありがとうございました。 参考文献
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