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〜 茨城県の駅弁 〜

機械工学科3年 1016番 石渡 雅洋

1. テーマを選んだ理由

 全国各地の駅弁はそれぞれの地域の食材をふんだんに使用したもの(浜松駅はウナギ、米沢駅は牛肉など)が多い。昨年は千葉県の駅弁を取材したが、ほかの県の駅弁についても取材しようと考えた。そのため今年は隣の茨城県にしようと考えた。


2. 駅弁を販売している駅

 茨城県では現在、以下の2駅(水戸、常陸大子)で駅弁を販売している。



図1 茨城県で駅弁を販売している駅

 この2駅の駅弁をそれぞれの駅で一品取材してきた。また弁当の選択の方法は、駅弁屋の店員さんに「一番人気の駅弁はどれですか?」と尋ねて勧められた駅弁を注文した。
 (但し常陸大子駅は奥久慈しゃも弁当1種類のみ)


3. 水戸駅の駅弁

 水戸駅の駅弁屋は水戸駅の構内、橋上の改札を入ってすぐのところにある。



写真1 水戸駅の駅弁屋

 水戸駅での人気の弁当は常陸之國美味紀行(\1050)であった。



写真2 駅弁「常陸之國美味紀行」外観




写真3 駅弁「常陸之國美味紀行」

 写真2、3からもわかるようにこの駅弁は幕の内弁当となっており、茨城県の食材にこだわっている。県産のコシヒカリを炊いたご飯のほか、おかずとして焼きザケ、ワカサギ甘露煮(霞ヶ浦産)、エビの天ぷら、ウナギの蒲焼き(ウナギが茨城県産)、レンコンのはさみ揚げ(レンコンが霞ヶ浦産)、サツマイモを使ったデザート、そして水戸名物の梅を使ったシュウマイなど多彩なおかずを詰め合わせている。特徴としては魚介類、野菜をふんだんに取り入れていて、おいしいだけでなく体に優しい駅弁であると感じた。中でも、脂がほどよくのったウナギに特製の醤油ダレが絡み合った、ウナギの蒲焼きは非常においしかった(ウナギを食べたのが久しぶりなのもあるかもしれないが)。


4. 常陸大子駅の駅弁

 常陸大子駅の駅弁屋は駅構内にはなく、駅前にある玉屋旅館が駅弁を販売している。弁当の予約をして水郡線の時間を知らせておけば、ホームまで届けてもらうこともできる。



写真4 駅弁を販売している玉屋旅館

 ここでは駅弁は奥久慈しゃも弁当(\950)の1種類のみ販売している。



写真5 駅弁「奥久慈しゃも弁当」外観




写真6 駅弁「奥久慈しゃも弁当」

 全国特種鶏(地鶏)味の品評会で第1位に選ばれた、奥久慈しゃもを使用した贅沢な一品である。皮付きで肉厚なしゃもの肉はしっかりと味がしみ込みつつ、肉本来のうまみを味わうことができとてもおいしかった。そのしゃもの下にぎっしりと詰まっているご飯には、煮込んだ醤油がしみていて、これもまた良い味を出していた。また甘い卵のそぼろや辛い金平ゴボウ、山ふきのしょうゆ漬けは味がしっかりしつつも、しゃもよりも前には出ないような絶妙なおいしさであった。



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