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社会交通工学科3年 1107番 濱田 卓 |
1. はじめに 東京スカイツリータウン開業1周年を間近に控えた2013年5月5日、タワーの“ふもと”を走る東武亀戸線にかわいらしい電車が登場した。その名は「下町トレイン」。東京スカイツリーの公式キャラクタ―である「ソラカラちゃん」や「スコブルブル」、「テッペンペン」が随所にあしらわれたこの電車は、今年9月まで運行された。本記事では、この電車の運行に併せて実施された「ソラカラちゃん・スコブルブル・テッペンペンと行く下町スタンプラリー」の模様とともに紹介する。 写真1 北十間川を渡る「下町トレイン」と東京スカイツリー 2. 下町トレインについて 下町トレインには、下町に詳しい「スコブルブル」が描いた浮世絵タッチのイラストが施された。このイラストには、東武沿線の観光名所とそこから見える東京スカイツリーが描かれており、東京スカイツリータウン開業1周年を盛り上げた。イラストに登場する観光名所は次の通りである。
写真2 車体側面戸袋部分に施されたイラスト イラストは車体側面の他、前面のヘッドマーク、車内の床面と吊革にも施された。しかしながら、床面のラッピングについては運行開始から1ヶ月足らずで(と記憶しているが)撤去されてしまった。 写真3 床面のイラストはすぐに撤去されてしまった 写真4 吊革には下町の観光名所を当てるクイズが 随所にイラストが施された下町トレインであるが、イラスト以外でも「ソラカラちゃん」が登場する。それは車内放送である。下町トレインでは、通常の放送の合間で「ソラカラちゃん」が案内をしてくれた。 車内放送例(曳舟ゆき小村井発車後) 亀戸線を走る8000系電車は5編成あるが、内2編成(8568編成および8577編成)が下町トレインとして走った。なお、運用の都合上、亀戸線の他に大師線でも下町トレインに乗ることができた。運行期間は8月末までの予定であったが、スタンプラリーとともに1ヶ月ほど延長された。 3. 下町スタンプラリーについて 下町スタンプラリーは、下町トレインの運行と併せて東京東部地域の活性化を目的に実施されたもので、下町トレインに描かれた8つの駅と両国観光案内所、東武ホテルレバント東京(錦糸町)、東京スカイツリータウンの計11か所にスタンプが置かれた。東武線の8駅のスタンプを集めると、下町トレインオリジナルのスマートフォン向けイヤホンジャックカバーとシールが、全11か所のスタンプを集めると、イヤホンジャックとシールに加え東京スカイツリー1周年オリジナルピンバッチがプレゼントされた。 写真5 スタンプラリーの景品 4. おわりに 写真6 小村井駅を発車する下町トレイン 下町を2両編成の電車が行く東武亀戸線。実は、1世紀ほど前には現在のJR総武線両国駅まで乗り入れていた。そんな歴史を感じさせるかの如く、スタンプラリーには錦糸町や両国が入っていた。今後、東武線と総武線がコラボレーションをして、東京スカイツリーを、そして下町をより盛り上げていくような企画が生まれてゆけば面白いのではないかと思う。 参考文献
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