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〜 トワイライトエクスプレス 〜

機械工学科1年 0166番 稻岡 武悌


1.概要

 トワイライトエクスプレスは大阪駅と札幌駅を結ぶ高級ブルートレインである。初めて運行したのは1989年7月21日で、 最初は団体専用列車であったが、1989年12月に臨時列車になり寝台券が一般販売された。
 「ブルートレイン」と呼ばれる列車の1種ではあるが、外観は全身深緑に黄色のラインが入ったものになっている。
 また、トワイライトエクスプレスは日本一長い距離を走行する長距離列車であるが、下りと上りでは走行距離が違う。下り大阪発札幌行きは1495.7km、 上り札幌発大阪行きは1508.5kmもの距離を走行する。
 運転日は、大阪発が月・水・金・土曜日(11時50分発)、札幌発が火・木・土・日曜日(14時05分発)である。 ただし、ゴールデンウィークやさっぽろ雪まつりなど運行日が不定期となる場合があるため、詳しくはみどりの窓口等で問い合わせるとよい。
 さて気になる寝台料金であるが、他の寝台列車と比べたものが表1である。


表1 寝台料金の比較
トワイライト
エクスプレス
スイート
ルーム
ロイヤル
ルーム
B個室 Bコンパート
50980円 17180円 16320円 6300円
カシオペア カシオペア
スイート
カシオペア
デラックス
ツイン
25490円 17180円 13350円
北斗星 ロイヤル ツイン
デラックス
ソロ
17180円 13350円 6300円





写真1 トワイライトエクスプレス



2.車内の特徴

2-1.スイート

 「スイート」は1列車に2室しかないため、チケットはとても入手困難である。特に、1号車にある展望タイプの「スイート」はステータスシンボルであり、 かつ一番人気の個室であるため、停車中に車内を見られる事が多い。そのため、窓にはスモークフィルムが張られ、外から車内が見えないようになっている。 「スイート」に付いているシャワーは25分間使用可能で、時間内ならば途中で湯を止めることもできる(タイマーも一時停止する)。 「スイート」利用客は、食堂車が「パブタイム」営業(後述)を行う時間帯に、ルームサービスが可能である(ドリンクメニューのみ)。 また、乗車時には「ウェルカムドリンク」が、朝には「モーニングサービス」としてコーヒーもしくは紅茶が朝刊と共にデリバリーされる。 なお、個室の鍵はカードキー方式であり、記念に持ち帰ることが可能である。


2-2.ロイヤル

 「ロイヤル」も部屋数が1列車に8室と少ないため、チケットは「スイート」に並んで入手困難である。 「ロイヤル」にもシャワーが付いていて、こちらの使用可能時間は20分間である(時間の他は「スイート」と同様)。


2-3.食堂車

 食堂車における夜のディナーは完全予約制で、朝のモーニングはディナーの際に予約する必要がある。 ディナータイムの後は、サロンやバーのようにソフトドリンクやアルコールを主に出す「パブタイム」と呼ばれる営業に変わる。
 また、食堂車では、USBメモリ、クリアファイル、食堂車の食器など各種グッズの購入が可能である。 車内で代金を支払い、商品は後日届く形式になっている。車内での支払いは現金のみで、クレジットカードやICOCAなどは使用不可である。 なお、ディナータイムは出入りが制限されるため、それ以外の営業時間内での購入になることを注意しなければならない。



3.おわりに

 トワイライトエクスプレスは、外見からでもその風格が感じられることから、私自身一度は乗ってみたいと思う寝台特急である。 財布にゆとりの少ない大学生にとっては値段が厳しいが、その価値の大きさは値段をはるかに上回るものであると考える。 皆さまも、札幌や大阪で見かけた際はぜひじっくりとご覧になってみていただきたい。





 
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