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〜 千葉県の駅弁 〜

機械工学科2年 1016番 石渡 雅洋

1.テーマを選んだ理由

 全国各地の駅弁はそれぞれの地域の食材をふんだんに使用したもの(浜松駅はウナギ、米沢駅は牛肉など)が多い。私の住んでいる千葉県にも駅弁はあるのだが、どのような食材が使われているのかは知らなかった。そこで実際に千葉県の駅弁を味わってどのような工夫がなされているのかを知ろうと思ったためである。



2.駅弁を販売している駅

 千葉県では現在、以下の2駅で駅弁を販売している。





図1 千葉県内で駅弁を販売している駅


 この2駅の駅弁をそれぞれの駅で一品取材してきた。また弁当の選択の方法は、駅弁屋の店員さんに「一番人気の駅弁はどれですか?」と尋ねて勧められた駅弁を注文した。



3.千葉駅の駅弁

 千葉駅の駅弁屋は千葉駅構内3.4番線、5.6番線、7.8番線、中央連絡通路にある(東連絡通路の売店は取材時に絶賛工事中だったため確認できず)。





写真 1 5.6番線の駅弁屋


 千葉駅での一番人気の駅弁は「潮干狩り弁当」(¥760)であった。


写真 2 潮干狩り弁当(外観)

写真 3 潮干狩り弁当(中身)


 弁当はハマグリと煮アサリが載る茶飯をはじめ、おかずはひじき煮、野菜の煮物(たけのこ、ニンジン、大根、高野豆腐)、レンコンとイワシのはさみ揚げ、イカのみそ焼、つみれイワシ、で構成されている。食べてみての感想は、760円とお得な価格設定にもかかわらずここまでおいしく、バラエティに富んだ駅弁ができるのかと驚かされた。個人的に二点あげるとハマグリと煮アサリは、甘辛くしっかりと煮込まれており茶飯と食べると絶妙なおいしさである。また、レンコンとイワシのはさみ揚げは、レンコンの歯ごたえにイワシのうまみとのマッチング、衣と胡椒のパンチが非常に強く印象に残るものであった。まだまだこの駅弁の見どころ(食べどころ?)はあるのだが、この記事を読んだ方にはぜひともこの駅弁を味わっていただきたいので、感想はここまでにする。次に木更津駅の駅弁について記述する。



4.木更津駅の駅弁

 木更津駅の駅弁屋は5.6番線ホーム上と西口出口にある。



写真4 5.6番線の駅弁屋


 木更津駅での一番人気の駅弁は「漁り弁当」(¥1000)であった。


写真5 漁り弁当(外観)

写真6 漁り弁当(中身)


 弁当はアサリのしぐれ煮を載せたアサリの出汁で炊いたご飯をはじめ、おかずはきんぴらごぼう、ホウレンソウのピーナッツ和え、野菜の煮物(たけのこ、にんじん、大根)、レンコンとイワシのはさみ揚げ、マグロの照り焼き、で構成されている。食べてみての感想は、千葉県の食材(アサリ、イワシ、ピーナッツ)を取り入れているこの駅弁を食べるだけで、千葉に来たことを実感できる気がするほどおいしかった。この駅弁の中でも特に印象的だったのはご飯であった。アサリのしぐれ煮はアサリのうま味としょうがの効いた辛さが食欲をそそる。またご飯はアサリの出汁で炊いたご飯であるから、こちらでもアサリのうま味、千葉の磯の香を感じることができる。記事を読んだ方、この駅弁もぜひあじわっていただきたい。




 
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