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〜 横浜市営地下鉄3000形 〜

社会交通工学科 1年 1142番 山上 俊一

1.概要

 横浜市営地下鉄3000形は横浜市営地下鉄ブルーラインの主力車両であり、同系式は4つの系列に分けることができる。それぞれの形列は違う目的で導入され、外見が異なるがあくまでマイナーチェンジを繰り返して製造されたということで同一の形式という扱いになっている。



2.車両

2-1.3000A(1次車)

 1992年にあざみ野(横浜市青葉区)延伸にあわせ導入された。東急車輛製で8編成所属する。市営地下鉄初のVVVFインバーター制御を採用している。行き先表示もLEDのものが採用された。3000Aという呼称は所属編成が3000形に統一された後につけられた。



写真1 3000A




2-2.3000N(2次車)

 1993年に湘南台(藤沢市)延伸にあわせ導入された。東急車輛製で7編成所属する。3000Aにあった運転台後方にあったクロスシートは廃止された。うち1本(3321F)はインフォメーション電車「はまりん号」として活躍している。この列車の運用は交通局ホームページに掲載されている。Nは「New(新しい)」という意味である。



写真2 3000N



2-3.3000R(3次車)

 2004年に旧型車両の置き換えのために導入され、日本車輌製で3000形列最多の14編成が所属している。製造された編成数は置き換え車輛(1000形)と同数となっている。仕様そのものは3000Nとほぼ同じだが前照灯にHIDが採用され、車体は日車式ブロック工法により造られた。Rは「Replace(置き換え)」という意味である。



写真3 3000R



2-4.3000S(4次車)

 2005年にホームドア設置による旧型車両の置き換えの形で導入された。日本車輌製で8編成所属する。その旧型車両(2000形)は製造から20年以上経過しており更新を行えばまだ使えたが、ドア間の距離が3000形と異なりホームドアに対応できないため廃車となった。廃車発生部品(台車、一部機器)を使用し低コスト化を行った。Sは「Satisfaction(満足)」という意味。3000Rとはほぼ共通仕様で台車や一部機器類が違うのみとなっている。



写真4 3000S




3.参考文献

鉄道ファン2007年2月号 横浜市交通局 地下鉄車両の紹介 http://www.city.yokohama.lg.jp/koutuu/sub/sharyo/



 
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