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機械工学科 1年 1146番 二井 聡史 |
201系 201系は「省エネ電車」として作られ、中央快速線や中央・総武緩行線、京阪神緩行線に導入された。E231系の中央・総武緩行線への投入により、同線で置き換えられた201系を黄5号から青22号に塗装し直し、103系の置き換え用として京葉線に転属してきた。2007年には、中央快速線からも10両固定編成が2本転属し、京葉線では、10両固定編成と6+4の分割編成の2種で、分割編成は6両が勝浦、4両が成東まで運行している。 201系900番台は、2005年に山手線からの205系の転属により置き換えられ、2本存在した10両固定編成も209系500番台に置き換え、E233系5000番台の導入により201系をすべて置き換えた。2011年6月にはK4+54編成に「ありがとう京葉線201系」のヘッドマークが取り付けられ、同月の20日をもって営業運転を終了した。回送にあたってパンタグラフがシングルアームに変更され、方向幕も抜かれて回送と書いた張り紙を付けて走っていたが、回送の字の下に小さな字で「201系おつかれさまでした」と書いてあった。 写真1 京葉線で最後まで走り続けた201系K4+54編成 写真2 6月に入り取り付けられたヘッドマーク 205系 京葉線205系は1989年11月から翌年2月まで、東京−新木場開業用に10両編成12本が投入され、他の205系0番台と違い先頭形状を変更し、「メルヘン顔」と呼ばれていた。ステンレス製の車体は他の205系0番台と同じだが先頭部をFRP(繊維強化プラスチック)でカバーし、前面窓が上部に向かって湾曲する新デザインで、M車室内床部のモータ点検ふたも廃止した。205系の投入で初めて路線カラーを赤14号の帯を採用した。 平成14年以降の総武緩行線と京浜東北線からの205系転属車は、前面形状は転属前と同様だが山手線の先行量産編成4本も転属し、他の205系と違い側面窓が田の字であるのが特徴で、保安装置もATCからATS-Pに変更した。 209系500番台の転属やE233系5000番台の導入により205系の置き換えが始まり、「メルヘン顔」として最後まで残っていたケヨ10編成も2011年7月7日をもって営業運転を終了し、他の205系も随時廃車や転属になるだろう。 写真3 205系はこの顔が一番好きです 写真4 205系転属車 昔は山手線と言えばこの顔だった 209系500番台 103系で運用されていた中央・総武緩行線の後継者として1998年10月から投入された。車両基本性能は0番台だか、E217系と同じ幅広車体が採用された。 2000年に京浜東北・根岸線の0番台がデジタルATC対応化工事により車両不足となり、一部の帯色を青24号に変更して転属した。その後、209系0番台がE233系1000番台へ置き換えられると、500番台も2008年から帯色を赤14号に変更して京葉線に転属し、転属当初は旧スカートのままだったが、数日後には他線同様強化型スカートを設置した。 E233系5000番台の導入により201系や205系同様に209系500番台も置き換えが始まり、4編成のうち3編成が既に武蔵野線へ転属しているが、残ったケヨ34編成は今も京葉線内で営業運転を行っているが、遠からず武蔵野線に転属するだろう。 写真5 車体の帯を青から赤に変更した209系500番台 E331系 E993系「AC(Advanced Commuter)トレイン」の実験結果を受けて製造された車両で、連接構造による7両編成を2本併結した14両編成を構成し、台車の削減によりコストダウンを実現している。1両の長さを13.4m(1・7・8・14号車は16.5m)とし、合計で他の20m級の車両と長さが同等になるように設計されている。しかしドア数は1両に3箇所としており、片側だけで合計42箇所となり、他の車両に比べて2箇所多く、ドアの位置が合わないため、京葉線ではE331系専用の乗車口マークをホームに設置している。 駆動方式は永久磁石式同期電動機を用いたDDM(Direct Drive Motor)方式が初めて採用され、E993系で試験された、AIMS(Advanced train Information Management System)を採用し、室内はE231系に準じた構造で、乗降用ドア上にはLCD(Liquid Crystal Display)による旅客情報案内装置を設置している。 京葉線ではまだ1編成のみの製造で、連接構造や駆動方式の違いから、本格的な導入は未だされず、故障が多発し運用を離脱することも多く、連接構造なので1両単体での検査が行えない為、それぞれの製造メーカ(東急車輛製造・川崎重工業)に送り返して検査しなければならず、量産化にはまだ改善すべき難点も多い。 写真6 一部の鉄道ファンからは「京葉線の迷列車」などと呼ばれているE331系 E233系5000番台 205系(メルヘン)以来の久しぶりに京葉線の新車導入である。 E233系はE231系やE531系を元に改良された車両で、主要機器の二重化やバリアフリー対応などで「故障に強い車両」や「人に優しい車両」というコンセプトで作られた。行き先表示がフルカラーLED表示となり、大型の三角型の吊り手、ドア付近には点字ブロックも設置した。 この車両は現在、中央快速線、京浜東北線、千代田線、東海道線、京葉線で採用されており、京葉線のE233系5000番台は京浜東北線のE233系1000番台の仕様に近く、編成は10両固定編成と6+4の分割編成で201系と同じである。 他のE233系と違うのは東京寄り先頭車にWiMAX高速無線通信アンテナを設置し、車内の液晶モニターで広告やニュースなどの放送を配信している。 今後10両固定編成を21本、6+4分割編成を4本の計25本製造して201系、205系、209系500番台を置き換える。 写真7 E233系5000番台(10両固定) 写真8 E233系5000番台(分割) 参考資料 鉄道ファン,Rail Magazine,鉄道ピクトリアル,首都圏新系列電車Profile
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