←前のページへ次のページへ→
〜 JR外房線について 〜

社会交通工学科2年 0166番 渡辺 貴仁


1.外房線とは?

 JR外房線は、千葉県の房総半島を走るJR線である。主に半島の東側(外側)を走ることから、1972年にそれまでの房総東線から改称 された。総延長93.3q、総駅数27駅である。



2.現在使われている車両

 2011年秋現在、外房線では以下の車両が使用されている。


特急車両
E257系500番台 255系


 これらの特急車両は、一部では勝浦〜安房鴨川間を普通列車で運用されるものもある。



普通車両
211系3000番台 209系2000番台・2100番台


 編成の都合上、5両編成の電車は211系3000番台、4・6・8・10両編成の電車は209系2000番台および2100番台で運用される。なお、 8・10両編成の電車は、途中駅で分割するものもある。



直通車両
209系500番台(京葉線直通) 205系(京葉線直通)
E233系5000番台(京葉線直通) E217系(総武快速線直通)


 なお、京葉線直通はE233系5000番台、総武快速線直通はE217系が運用される事が多い。



かつて使われていた車両
113系 201系(京葉線直通)


 どちらの車両も2011年夏頃まで使われていた車両である。
 113系は長年、普通電車として運用され、その編成数の多さから4・6・8・10両編成と様々な使われ方で外房線を始め、京葉線、 武蔵野線、総武線を除いた千葉県内の各路線で活躍した。
 201系は京葉線直通電車として各駅停車、快速、通勤快速で主に運用された。1編成4両+6両の10両から成り立っていたため、 途中駅で分割され運用されることが多かった。
 他にも、気動車ではキハ42200形、キハ10系、キハ20系、キハ30系、キハ45系、キハ55系、キハ58系、電車では72系、165系、 183系と、使われていた車両は多数に渡る。



3.外房線の裏話

・元々は、私鉄の房総鉄道として1896年に千葉〜大網間が開業したのがきっかけであり、翌年、上総一ノ宮まで延伸開通、1899年、 大原間で延伸開通。1907年に国有化され、改称、房総線となる。その後1913年、勝浦まで延伸開通。さらに1929年、安房鴨川まで 延伸し、全線開通となった。1933年に房総東線と改称、全線電化された1972年に再び改称され、外房線となる。

・1997年までは、安房鴨川を経由した外房・内房線直通電車が運行されていた(普通電車)。

・上総一ノ宮駅(千葉駅から43q)を境に本数が急激に減る。快速電車はこの駅までの運行。また、この駅から先に行く普通列車 で10両編成のものはない。

・複線区間の長さは、県内を走る路線の中では最長(千葉〜上総一ノ宮間43.0km)。

・Suicaが全線で使えるようになったのは2009年。

・日中、京葉線から直通で来る「快速」表示の電車が蘇我〜上総一ノ宮間の各駅に止まる。

・千葉〜蘇我間は外房線区間であるが、実質、内房線と共有している。

・普通電車が意外と飛ばす(場所によっては最高時速90q)。

・房総方面へ向かう最終電車は、内房線より外房線の方が遅い。

・途中駅「行川アイランド駅」前にあったレジャー施設、行川アイランドは2001年に閉園。

・土気(とけ)〜大網間は、1972年に新しいトンネルが開通するまで急勾配の名所であった。



参考文献

・JR時刻表

・「全国鉄道事情大研究 東京東部・千葉篇@」 草思社 川島令三著

・JR外房線・土気―大網間の変遷

・http://asumi.town-web.net/folder_history/history/page_jr_toke.html



 
- 52 -
次のページへ→