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3.操作

 駅のメロディーの操作は、接近の場合ほとんどセンサーによる物となっている。しかしながら、私鉄の場合車掌のリモコンによる操作や、 駅に設置してあるスイッチを扱うことで、流れる仕組みとなっている。JR東日本のように手動で扱う場合は、車掌によっては鳴らし方も 様々であり、途中切りも発生する。



写真1 JR東日本首都圏で使用されている発車ベルスイッチ



4.考察

 今回、駅で流れるメロディーの歴史について調べたが、深く考えられている分野ではなく、40年前も昔ということもあり、過去の資料が 少なかった。表から分かるように、定かではないが、今のところ、1971年8月京阪電気鉄道に採用されたものが最初であるという説が高い。

 当初は、割と関西の私鉄でも多くのところで発車をメロディーで知らせており、その後1980年代後半あたりに、JRでは東日本旅客鉄道、 西日本旅客鉄道、私鉄では西武鉄道が力を入れてきたことが分かる。仙台駅の「青葉城恋歌」が、1989年より使用開始になっている とは意外であった。その後1990年代には、発車時だけでなく接近時にも流れはじめ、西日本を中心に現在も採用されている。また、 東日本では発車時のメロディーが主流となっている。2000年を過ぎた辺りから、明らかにメロディーの導入が増え始めている。
 音色に関しても、各社検討されている。JR東日本発車メロディーには水琴窟の水の垂れる音を取り入れたり、名古屋市交通局の メロディサインでは、米とぎの水を流す音がきっかけとなり、水を元になった事例が多い。また、音楽中に海猫の声やSLの音を入れてある 物もあるようだ。

 今夏では、新橋駅において「ウイスキーがお好きでしょ」に変更になり、宣伝も兼ねた初の取り組みとなっている。



5.実録

 現在ホームページ上で、駅で録ってきた音声をアップしているサイトもある。しかしながら、音楽という 関係上著作権の問題が発生してしまう曲もある。ここで、サークルの合宿等でこれまで録音してきた中から、 著作権に触れない範囲で駅メロを添付したので聞いていただきたい。



JR東日本 奥多摩駅1番線発車メロディー




JR西日本 宮島口駅1番線接近メロディー




JR西日本 富山駅2番線発車メロディー




JR九州 熊本駅1番線発車ベル




名古屋市営地下鉄 市役所駅1番線旧接近メロディー




大阪市営地下鉄 コスモスクエア駅1番線旧接近メロディー




東武鉄道 東武日光駅発車メロディー




西武鉄道 西武秩父駅1番線発車メロディー







6.おわりに

 今回、日本における駅のメロディーの導入を時系列により整理した。しかしながら間違いや変更、調べきれていないものもあるかも しれないので、ご了承いただきたい。時間の許す限り、いろいろな地方の駅メロを聞きに行くのも良いかもしれない。
 最後になりましたが、編集してくれた皆さんありがとうございました。



参考文献

・hatsumelo♪.com (http://www.hatsumelo.com/)

・発車ベル使用状況 (http://hassya.net/)




 
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