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| 社会交通工学科4年 7025番 大宮 諒 |
 写真1-1 成田スカイアクセスの開業ポスター 1.成田スカイアクセスについて 日本の主要空港から都心間のアクセスは、諸外国に比べて時間を要していた。 例えばフランスのシャルル・ド・ゴール空港から都心までは29分、 イタリアのローマ空港から都心までは30分、アメリカのシカゴ・オヘア空港からは45分であるが、 成田空港から東京都心部までは最短51分を要していた。 日本の表玄関である成田空港と都心を30分台で結び、欧米諸国と引けを取らない 国際空港アクセスを実現するために設置されたのが、成田スカイアクセスと呼ばれる路線であり、 2010年7月17日に開業した。  図1-1 成田スカイアクセスの全体図  図1-2 成田スカイアクセスの路線図 路線図は図1-1のとおりである。 京成高砂-印旛日本医大間を走る北総鉄道の延長線上に設置され、 成田空港高速鉄道と接続し、空港第２ビル駅、成田空港駅を結んでいる。 京成高砂から成田空港まで、北総線を含めた路線が、成田スカイアクセスと呼ばれる路線である。 また、印旛日本医大から空港第２ビル駅間が今回建設された路線であり、成田高速鉄道アクセスと呼ばれる。 また、成田高速鉄道アクセス線内に、成田湯川駅という新たな駅が設置されている。 成田高速鉄道アクセス線内に乗り入れるのは、スカイライナーとアクセス特急と呼ばれる種別のみであり、 スカイライナーは日暮里-空港第2ビル間は停車せず、アクセス特急は、成田スカイアクセス線内では京成高砂、 東松戸、新鎌ケ谷、千葉ニュータウン中央、印旛日本医大、成田湯川、空港第2ビル、成田空港に停車する。 2.新駅について  写真2-1 成田湯川駅駅舎  写真2-2 成田湯川駅のホーム 印旛日本医大-空港第２ビル駅間に、成田湯川駅という新駅が設置された。 高架線の相対式ホーム２面２線を有し、その間に通過線２本が設置されている。 地元の地名である「湯川」に、日本の表玄関の成田国際空港を持ち、国内外で知名度の高い「成田」を冠することで、 地元に親しまれ、新駅の所在をイメージしやすい駅名として、この駅名がつけられている。 駅からはJR成田駅西口、京成成田駅を結ぶ千葉交通バスの便が出発している。 また、駅舎の下にJR成田線が通っているが、現在、JR側に新しい駅を設置する予定はない。 3.走行する車両について 成田スカイアクセスを走行する車両は、京成電鉄が運行、管理をしている。 3-1 京成AE形  写真3-1 京成AE形車両 上野と成田空港を結ぶスカイライナーの３代目の車両であり、成田スカイアクセス経由で 運転するスカイライナーはこの車両で運転される。最高時速は160ｋｍであり、日暮里から 成田空港までを最短３６分で走行することが可能である。 車両は山本寛斎氏がデザインを担当し、 車体は速さを象徴する「風」、車内は「凛」をデザインコンセプトとしている。 3-2 京成3000形7次車（3050形）  写真3-2 京成3050形車両 成田スカイアクセス線内でアクセス特急として使用される車両である。 空港アクセス特急であることを強くアピールするため、従来の3000形よりも デザインが一新されている。この車両は、都営浅草線、京急線に乗り入れが可能であり、 同線でも見ることができる。 3-3 京浜急行の車両  写真3-3 京急600形車両 アクセス特急には京浜急行の車両による運行も設定されている。主に600形、新1000形が使用される。 4.北総線、京成線の変化 成田スカイアクセスの開業により、北総線、京成線の運行形態などが変化した。 北総線では、５％の運賃値下げが行われ、新鎌ケ谷駅、小室駅に通過線が設置された。 北総線の車両は従来どおり印旛日本医大までの運転であり、印旛日本医大では新たに設置された 引き込み線に入線し、折り返し運転を行う。また、新鎌ケ谷でスカイライナー、矢切でアクセス特急の 通過待ちなどが生まれ、所要時間が増加した。  写真4-1 北総線の車両  写真4-2 2面4線になった新鎌ヶ谷駅  写真4-3 印旛日本医大で折り返す北総線車両 京成線では、スカイライナーがすべて成田スカイアクセス経由に変更された。 そして京成本線を走る有料特急として、「シティライナー」が生まれた。 今までスカイライナーとして使用されていた2代目ＡＥ形が使用されている。  写真4-4 2代目スカイライナー 京成西船にて ５．おわりに 北総線普通電車とアクセス特急の接続待ちを作るべきだと考える。 あと個人的に運賃体系を京成と同一にしてほしい。この記事の作成のために、運賃だけで3000円近く出費したことは言うまでもない。 参考文献 ・京成電鉄・2010年デビュー！新型スカイライナー成田空港まで３６分 http://www.new-skyliner.jp/ ・成田高速鉄道アクセス株式会社 http://www.nra36.co.jp/
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