←前のページへ次のページへ→




 模型化の資料写真を大方撮り、機関車を後にして街の南方面へ向かって歩くと原爆ドームが見えてくる。これまた世界遺産であるが、昨日見た厳島神社よりも空気が重い。工学の勉強をしていると原爆の破壊力と熱線による破壊力が凄まじいものである事が良く分かる。平和尊重社会に生きる自分が今後どうするべきなのかを語るような雰囲気に圧倒される。



写真11  戦争の記憶


 丁度、昼食時になってきたので何かおいしそうな物はないかと考え、港へ出れば海鮮料理が食べられると考え広島港行きの広電に乗る。広島港は近くの島々とを結ぶフェリーの発着拠点である。港には多数のフェリーが停泊していた。しかし、広電での移動時間は予想以上に長くレストランに入る余裕は無い。同様に周辺の食堂を探そうにも駅周辺は丸ごと再開発されていて建物が無い。仕方が無くフェリーのりばにあった素うどんを食べる。



写真12  周辺の島との交通手段


 広島港駅付近の線路も全体的に改修が進んでおり、市内線のような上下、左右の揺れもほとんど無いのが特徴であった。最近の特徴であるデザイン性の特化した建物は外国の風景を思わせる。それに古い電車が並ぶ光景はアンバランスであるが、グリーンムーバーマックスとは意外と良く似合っている。



写真13  広島港駅


 急いで広電車庫へ向かい、ここより全体での車庫見学となった。
 広電には3つ車庫があるが、市内線のほとんどを担当しているのがこの広電本社の横にある千田車庫である。お伺いしたのがお昼過ぎということもあり、電車の多くは出払っていたが朝のラッシュを終えて夕方のラッシュまで待機する電車達を見ることが出来た。



写真14  お目当ての車両はあったかな?



 
- 16 -
次のページへ→