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東京メトロ半蔵門線直通について

社会交通工学科 1年 杉山 正幸




概要

1978年8月1日に営団地下鉄(当時)半蔵門線渋谷〜青山一丁目間、東急新玉川線(当時)渋谷〜二子玉川園(当時)間が開業するのと同時に、東急田園都市線長津田まで相互直通運転を開始し(注3)、1981年4月1日には東急田園都市線つきみ野まで乗り入れ区間とした(注4)。そして、1984年4月9日には東急田園都市線全線全通し、相互直通区間が営団地下鉄(当時)半蔵門線半蔵門〜渋谷、東急新玉川線(当時)渋谷〜二子玉川園(当時)、東急田園都市線二子玉川園(当時)〜中央林間が相互直通区間となった。また、2000年8月6日に二子玉川園(当時)から二子玉川に駅名を変更し、路線名も東急新玉川線(当時)から東急田園都市線に変更された。2003年3月19日から営団地下鉄(当時)半蔵門線水天宮前〜押上間が開業するのと同時に東武伊勢崎線経由、東武日光線南栗橋まで相互直通運転を開始し、2006年3月18日には東武伊勢崎線久喜まで相互直通運転を開始している。ちなみに、これらの区間の久喜、南栗橋〜押上〜渋谷〜中央林間間は列車を途中で乗り換えることなく行ける東武、東京メトロ、東急の相互乗り入れ区間である。

(注3)このとき営団(当時)は自社の車両、車両基地を持っていなかったため、直通運転に使用していたのは東急8500系だけであった。
(注4)このとき営団(当時)8000系が営業運転に使用され始めた。




半蔵門線乗り入れ車両

東急2000系は1992年3月に登場した営団地下鉄(当時)半蔵門線直通用の20m級車両で東武線には直通非対応の車両である。この東武非乗り入れ車両にはKマークが前面に貼り付けられている。近年行き先表示をフルカラーLEDに変更した。


写真1:東急2000系


東急5000系は旧東急5000系をイメージして作られた新型車両で、2002年5月に登場し、この東急5000系は全編成東武線乗り入れ対応で、JRE231系をベースに東急車輛製造で製造されている。また、東急5000系が増備されるに伴い、全編成に6ドア車両の組み込みや、東急8500系の置き換えが始まっている。


写真2:東急5000系


東急8500系は1975年に営団地下鉄(当時)半蔵門線相互直通用に登場した車両で、一部東武線乗り入れにも対応している。近年東急5000系や東急8590系による置き換えのため、廃車や転属又は国内外他鉄道会社への譲渡などといったことにより、東急電鉄から姿を消しつつある車両である。また、東武乗り入れ改造がされていない編成の東武非乗り入れ車両にはKマークが前面に貼り付けられている。


写真3:東急8500系



 
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