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3.車両概要 千葉都市モノレールに使用される車両は写真の1000系のみである。最高速度は65km/hである。車体はアルミ合金製の軽量かつ不燃化構造となっている。写真1の新型車両には車椅子スペースも設置されている。1000系は列車の速度を自動的に制御するシステムであるATCが整備されている。その他モノレールの車両特有の整備として、安全鋼索を設けた二重安全構造になっている懸垂装置、パンクした走行輪の代用を果たす走行補助輪、地上に避難するための脱出シートも装備されている。 モノレールは2両で1編成である。朝ラッシュ時やイベント開催時は、4両で運転する列車もある。モノレールの定員は1両79人である。走行中の車両間移動は禁止されている。また、懸垂式モノレールなので、車体幅はやや狭くなっている。車体は長さ15.4m、幅は2.58m、全体の高さは3.085m、車内の高さは2.042mとなっている。 ちなみにJR東日本の最多保有車両であるE231系は長さ20m、幅は2.95m、全体の長さ(パンタグラフは除く)は3.98m、車内の高さは2.27mである。 写真2:E231系の車内 4.千葉都市モノレールの現状 千葉都市モノレールは、経常損益が毎年赤字である。2001年の会社の経営状況は、減価償却費が多額にのぼることや建設費の償還等により累積赤字は約163億円にのぼっている。2005年になると累積赤字は199億円と増加の一途をたどっている。毎年30億円以上の営業収益を上げ、駅舎設備や変電所、通信ケーブルなど設備の減価償却費を除く損益はプラスだ。しかし減価償却後は、毎年約10億円前後の赤字を出し続ける状態である。 図2:千葉都市モノレール年度別乗車人員 |
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