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千葉都市モノレールについて
社会交通工学科  1年  小岩 洋平




1.沿線概要

 千葉都市モノレールは、1号線 千葉みなと駅 〜 県庁前駅3.3kmと2号線 千葉駅 〜 千城台駅12.1km計15.4kmからなる。千葉市内の中心部と住宅街を結び、駅数は18である。この距離は懸垂型モノレールの営業距離としては世界一の長さであり、ギネスにも認定されている。ドイツのヴッパタールモノレール(13.3km)を抜いて世界一となった。


図1:千葉都市モノレール路線図


2.建設目的

 千葉市では昭和30年代後半から急激に人口が増加し、特に内陸部や臨海部では住宅団地等の開発が進められ、市内の交通需要は一段と増加し、これらの地域の通勤や通学、業務等のために交通網を整備する必要が生じました。千葉都市圏の都市交通対策のために昭和46年度から51年度まで調査研究を行い、そこで、交通混雑の緩和を図るとともに、地域間を有機的に結び都市交通の新しい骨格を形成するものとして千葉都市モノレールが計画され昭和63年3月28日スポーツセンター駅〜千城台駅間8.0kmが開業したのを皮切りに、平成11年3月24日千葉駅〜県庁前駅間1.7kmが開業し現在に至っている。
 図1では県庁前から先の区間3.6kmの延伸計画の路線も掲載されている。千葉市側は延伸することでモノレールを黒字化させることを主張しているが、千葉県側は乗客が増える保証がないとして延伸中止を主張していた。しかし、約2kmのみを延伸し工事費のほとんどを千葉市が負担することで大筋合意した。


写真1:県庁前に停車中の1000系



 
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