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写真-8 長野盆地の絶景(姨捨駅)

 そう考えながら、長野定時到着。そのまま松本方面に向かい、姨捨のスイッチバックを体感。
 日本の三大車窓とも呼ばれ、急勾配を上りながら見る景色はすばらしい。
 松本から、いったん高尾方面に折り返す。上諏訪で2年生のI上君と待ち合わせるためである。(帰省途中にI上君の実家に泊めてもらった)
 30分ほど私が待ち合わせ時間より早く着いたため、ホーム内の足湯に浸かることにした。
 入ってみるととても熱い。以前はお風呂もあったそうだが、今は足湯だけ残されている。
 I上君と合流し、572M豊橋行きに乗車。辰野廻りで塩尻にいくことである。
 辰野〜塩尻間では荷物車改造のクモハ123-1(ミニエコー)が日中ピストン運行する。
 始発と最終は回送を兼ねるため、松本でも顔を見ることは可能。
 車内はロングシートが広がり、シート自体はかなり柔らかい。国鉄時代にはジュースの自販機が設 置されていたが、ワンマン化に際し撤去された。
 宇部線・身延線でも同系は在籍するが、改造内容が違うため、個性がある。
 中央旧線では、通称大八廻りとよばれ、建設に際し政治家伊藤大八が指揮した由来である。
 旧線建設の要因として当時トンネル掘削技術が未熟だったことが言われているが、政治の介入の影響も大きいとも言われている。
 現代では、あずさなどの優等列車は塩嶺ルートを通行するため、急行アルプスが無き今、優等列車の運行は消滅した。
 塩尻に到着し、松本で弁当を調達し838M中津川行きで名古屋方面に向かったのであった。


写真-9 一両のみの珍車のミニエコー



おわり
 
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