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◆ 台車
 他の新形機関車同様に台車の共通化を図っており、DF7形ボルスタレス台車を装備している。


◆ 車体
 最大の特徴は2車体方式の採用である。外観はD型電気機関車が2台繋がっただけと思われるが、各軸重を均等化する為に双方の車体に機器が分散して配置されている。
 東北、北海道での使用を考慮して前灯が高い位置に設置された他、中央部に標識灯とのコンビネーションランプが追加されている。また、前述したとおり東北、北海道といった耐寒耐雪仕様としてスノープラウ等の装備が成されており、パンタグラフは下枠交差形が採用されている。このパンタグラフは1エンド車、2エンド車ともに前位側(東京寄り)に各一基が搭載されている。


◆ 運転室
 1・2エンド共通で新性能機関車に標準的に採用されているデスクタイプ運転台となっている。前後操作式マスコンとブレーキ弁が設置されている。なお、動作状況や検修支援機能などを示すモニターを装備している。


◆ 保安装置
  EH500型の列車保安装置は運行する線区が多岐に渡る為に各種保安装置を有している。この為、通常装備されているATS-PF及びATS-Fn。青函トンネルを通過する為のATC-Lが搭載されている。また、防護無線装置には青函トンネルを通過する為に通常の無線装置に加えて青函トンネル対応の装置の二種類が備わる。


◆ 愛称
 JR化後に製作された機関車には全て愛称が付けられており、EH500には「ECO−POWER金太郎」という愛称が一般公募により募集され、命名された。
 側面には、全車『金太郎』と『JRF』のロゴマークが入っている。


田端機関区で休むEH500 16号機



 
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