←前のページへ次のページへ→
NR春合宿 活動報告2日目


〜春合宿の目玉・日根野電車区見学〜
 ホテルで一日を過ごした後、朝食をとり日根野電車区を見学するために10時に出発。そのまま、駅までの送迎バスで三ノ宮駅をめざす。三ノ宮から新快速に乗り、大阪を目指す。しかし、新快速は通勤時間さながらの混雑っぷり。これでもかというぐらいに人が乗ってくる。
 これが関西の日常だと解釈し、大阪に到着。そこから環状線の天王寺駅まで移動する。運良く快速電車の座席に座ることが出来た。 さて、天王寺駅から特急、快速、普通電車に別々に乗ることになった。時間の問題がありそうだが、間に合うことが判明したため実行に移すことになった。しかし、天王寺から普通に乗ったのは前会長のみだった。「205系の青色はここぐらいしかないんだから・・」と、言って乗っていってしまった。私達はその次の快速電車に乗車。先程の前会長M氏お気に入りの205系を速攻で抜かし、鳳駅に到着。私はそこで普通に乗り換えた。私は103系に乗るためである。
 103系は東日本では、絶滅危惧だが西日本では延命工事を行い、103をバリバリ走らせている。 ここ、阪和線もその1つだ。快速電車組とは、少し遅れて日根野に到着。その後、M氏も到着し、日根野電車区に確認のTELを行い電車区に向かった。


〜突撃!!日根野電車区 [洗車の凄さとはるかの警笛]〜
 日根野電車区の入り口で電車区の人達が我々を迎えてくれた。早速、施設内を案内してくれるそうだ。さらに、車両清掃を行う車両に実際に乗せてくれて、車両清掃の様子を見学させてくれるとのことだ。実際、車両清掃の装置を幕張電車区で見かけたが、動いている時は見たことがなく、しかも、洗車中の車内からどのような様子かはまったく想像がつかなく非常に楽しみである。
 さて、入り口で今回の見学内容を説明を聞き、移動を開始した。日根野電車区は日根野駅よりに、整備工場と乗務員、作業員詰所があるため留置線があるのは和歌山寄りになっている。まずは、そこまで移動するのだが、移動中に牽引車のクモヤ143が置かれている。作業員さんの話によると、最近はほかの検車区などに車両を運ぶ事はないため開店休業状態だそうだ。
 歩いて20分ぐらいで留置線の端に到着。かなりの距離であった。
 留置線には103系、113系、205系、特急電車のはるかが停車していた。なかでも阪和色の113系はこの1編成しか残っていないというのだ。一通り、写真を撮影し終わったらいよいよ、車両清掃体験である。しかも、車両は特急列車のはるかである。さっそく運転席から車内に乗車するが、車高が高く上るのに力が必要であった。車内の椅子はふかふかでどこぞの車両の椅子とは大違いであった。その瞬間、はるかの警笛がけたたましく鳴り響いた。作業員が警笛を鳴らさしてくれたようだか、ほかの会員が連続でスイッチを押した模様だ。もちろん、警笛が電車区や町に鳴り響いたのはここに書くまでもない。


〜日根野電車区に並ぶ車両たち〜


 全員、椅子に座り終えるとはるかがゆっくりと動き出した。時速20kmぐらいで洗車機に近づき、一時停止し、そして約6kmぐらいで洗車機に進入。するともの凄い勢いで水をかけられ、高速回転する大きな青いタワシ(?)で磨かれる。 その間、わずか5秒・・。いや、もっと短いかも知れなかった。はるかはその後、ゆっくりと元いた場所に戻った。その時、作業員さんが椅子の向きを一瞬で戻す手品を見せてくれた。また、本来、洗車には薬品を使って汚れを落とす威力を上げているとの事である。また、側面しか洗うことが出来ないので前面は人の手によって行われると、教えてくれた。
 電車区見学も後半に入り、時間上の関係で2グループに分かれる事になった。私は運転室閲覧グループに同行した。しかし、当初205系の運転台に乗せてくれる予定だったのだが運用の都合上、断念し、急遽103系の運転台に変更となったが私にとっては非常によろこばしい事であった。
 ところで、103系の運転台はどのような空間だと思いますか?総武線を走っている電車みたいに広々とした空間だと思いますか?実は、もの凄くせまいのです。人一人通れるくらいのスペースしかないのです。しかし、この小さな空間に運転に必要な装置や保安装置がぎっしり詰めこまれているのです。単一色のボディ、どっしりとした台車。この車両が以前、東京都心を走っていたのです。スカイブルー、カナリア、オレンジ、ウグイス、エメラルドグリーンと聞いてピンときませんか?京浜東北線、総武線、中央線、山手線、常磐線です。ほんの20年程前はこの路線を走っていたのです。日本の人達を運ぶ大動脈の役を担った車両なのです。
 その後、屋内の点検所を見学。ちょうど、車両点検が行われていた。日頃見ることが出来ない裏方部分を見ることが出来た。このようにして、安全と快適は作られていくのである。 全部の見学課程が終了し、作業員さん達にお礼と東京土産を渡し、我々は小雨がぱらつき始めた日根野電車区を後にした。


〜全体集合写真〜


〜大きな寄り道・思わぬ収穫〜
 日根野電車区を後にし、ホテルへの帰路に着くのだが、都合上ここで家路に戻る会員がいるため日根野駅で自由行動となった。私はW氏達と阪和線の快速で天王寺へ戻った。途中、羽衣線に乗り東羽衣駅の下車印を取りに行った。
 天王寺駅では西九条周りで行く私と同行するW氏以外のA氏、IW氏一向は森ノ宮周りとの事でありホテルで合流することになった。途中、W氏の提案で西九条から阪神電鉄に乗り、三ノ宮へ移動することにした。快速特急に乗り換えた後は速くすぐさま三ノ宮に到着した。

〜西九条から阪神電鉄へ〜


 三ノ宮から再びJRに乗り、和田岬へと向かった。目的は甲種回送の車両はいるのか確認するためであった。夕闇に支配された線路に向こう側をよく見るとEF65とE231が停車していた。
 和田岬駅着後通勤ラッシュを回避するため地下鉄の和田岬駅に移動し、三ノ宮駅に戻った。 三ノ宮でホテルに行く前にユザワヤに寄ることにした。西と東では品揃えは違うのかと見に行くと103系のエメラルドグリーン色が残っていた。迷わず購入。「おめーは何しに関西にきたんだ?」と、W氏に言われたが、W氏本人の手にはしっかりとBトレインショーティーを2つ程持っていた。その後、駅前で食事を取りホテルへと向かった。





 
- 7 -
3日目へ→