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E257系500番台について
社会交通工学科 1年 野田 健介



写真1・館山に停車中のE257系500番台(安房鴨川方面への回送)

 初めに、E257系500番台は昨年(2004年)10月16日ダイヤ改正で登場し「わかしお」「さざなみ」に使用されていた183系・189系からE257系500番台に置き換わった。
 さらに、今年(2005年)12月10日ダイヤ改正で183系が投入されていた千葉以東の各線区で45両のE257系500番台を増備して、昨年夏から進めてきた置き換え作業が完了し全ての房総方面の特急列車をE257系または255系に置き換えることになった。
 E257系500番台は、平成13〜14年に「あずさ」「かいじ」用に投入したE257系0番台を基本とし編成両数・主要機器を変更したものである。編成は普通車のみの5両編成で、朝夕時間帯に増結し10両編成で運行できるように先頭車は貫通形にしている。なお5両編成の定員は306名で、10両編成では612名の定員を誇る。主回路システムは定速制御機能を持つIGBT2レベルVVVFインバータシステムを搭載し、最高運転速度は130km/hとしている。MT比は地下トンネル区間の勾配を考慮して3M2Tとしている。運転保安装置はATS-P形とATS-SN形を搭載し、無線は新A形列車無線・防護無線を搭載した。また、緊急防護装置としてEB・TEを搭載した。ブレーキ方式は、回生・発電ブレンディング併用電気指令式空気ブレーキとし、そのほか、直通予備ブレーキ・抑速ブレーキ・耐雪ブレーキを搭載した。
 室内は、以下のようになっている。


写真2・クハE256-500の車内



 
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