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横浜支社中原電車区南武線・鶴見線
103系、205系、209系

社会交通1年 渡辺 貴紀

左上:鶴見線103系          右上:南武線205系0番台   
左下:南武支線205系1000番台 右下:南武線205系1200番台

1.中原電車区の所属車両
 中原電車区の守備範囲は南武線全線と鶴見線全線である。よってこの2線区を走行する車両が所属としている。

 1-1 103系
 南武支線の101系が引退した今、中原電車区はじめどこの電車区でも最古参の車両である。南武線に1本と鶴見線に8本の計30両で南武線は"Tc-M-M-M-M-Tc"、鶴見線は"Tc-M-Mc"の組成である。パンタグラフはPS16型、台車はTc車がTR62型・M車/Mc車がDT33型、制御方式は抵抗制御、運転台はツーハンドルである。

 1-2 205系
 中原電車区で圧倒的に多い形式で鶴見線に2本、南武支線用に3本の配置がある他は全て南武線用である。

  1-2-1 205系0番台
 このグループには南武線に新製配置されたものと山手線の231系化による転出車によるものの2タイプがある。識別のポイントは客用ドアの窓の大きさ(もと山手線車は窓が小さい)と車両番号(山手線には若番車が配置されていた)である。

  1-2-2 205系1200番台
 このグループは山手線その他からの転出車で構成されている。0番台と異なるのは先頭車で一見231系を思わせるものとなっている。なお中間車の車番変更はない。

  1-2-3 205系1000番台
 このグループは総武線から2本、山手線から1本が転用された車両である。数多くある205系転出車の中でももっとも手の込んだ改造となっており、先頭車化・ワンマン化・それに伴う車外スピーカーの取り付けがなされている。なお、2両編成で2両とも電動車のため加速がいいのが特徴である。
なお、JR西日本の阪和線にも同じ205系1000番台を名乗る車両があるが、こちらは阪和線快速用に110Km/h対応になっており、前面デザインは0番台に似たものとなっている。

  1-2-4 205系1100番台
 中原電車区配置の205系の中で唯一鶴見線を走る205系である。Tc車は埼京線から、M車とMc車は山手線からの転属車で構成されるので編成全体で窓の大きさが揃っていない。先頭車化改造された車両の第1号はこの中のクハ205-1101で改造後しばらくは相方がいないため鎌倉車両センターに留置されていた。
 これらのパンタグラフはPS16型、台車はTc車がTR235型、M車とMc車がDT50型、制御方式は界磁添加励磁制御、運転台は0番台はオリジナルのツーハンドル、1200番台・1000番台・1100番台は209系以降のJR東日本車に準拠したワンハンドルとなっている。

 1-3 209系
 中原電車区では唯2本しか存在しない形式で1次車と8次車の各1本ずつの配置である。209系の基本は2M3Tであるが、南武線は6両編成のため4M2TとM車比率が高くなっている。南武線は京浜東北線と異なりATS-Pを採用しているため、京浜東北線の209系とは運転台周りが多少異なる。パンタグラフはPS28A型、台車はTc車がTR246B型、M車がDT61B型となっている。

2.まとめ
 一昔前まで黄色い電車(103系)だけだった南武線・鶴見線も次第に銀色の電車(205系・209系)に移り変わっていく。鶴見線など平成に入ってからも茶色の電車(クモハ12)が走り、南武支線も205系が入る前は元祖新性能電車101系が走っていた。次第に少なくなる全塗装車だが最後まで元気に走ってほしいものである。
- おわり -
 
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