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209系

 209系は901系の運用の成果、アンケートの結果を踏まえ、改良を加えて作られた車両である。
 制御はVVVFインバータ制御となり、ワンハンドルマスコンの採用など、当時の技術が結集されている。

 209系は『価格半分・車重半分・寿命半分』を目標に掲げて作られた。その結果、103系に比べ価格3割減、53%の省エネ、数トンの軽量化に成功している。とはいえ、比べているのが旧型の103系であり、誕生から40年以上経っている車両と比べるのはいかがなものかと思う。また、当初は10年で廃車すると言われていたのだが、10年経っても廃車する気配は一向にない。この辺はかなり気になるところである。
 209系から、座席と網棚の間にスタンションポールと呼ばれる金属棒を設置することで定員着席をはかっているが、定員着席は守られるようになったものの、閑散時には逆に邪魔にもなっている。この辺は賛否が分かれるところである。


901系


 901系は通勤型車両の近代化を図るために作られた試作車である。
 この形式で一番注目されたのが、3種類の試作車が作られたということだろう。この3種類はA,B,C編成と分けられ、京浜東北線で運用された。
 結果、C編成が209系の元となったが、今でもすべての編成が209系900番台として活躍している。ただし、現在では一般化改造をを受けているので209系との違いはない。



写真は元901系B編成(現209系920番台)

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