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中央線、青梅・五日市線の鉄道事情について
社会交通1年 冨尾 勝吾

 はじめに

 中央本線とは東京〜塩尻〜名古屋を結ぶ路線であり、塩尻を境にJR東海管轄の塩尻〜名古屋を中央西線、JR東日本管轄の塩尻〜東京を中央東線と言うが、今回はわが国屈指の通勤輸送線区である、東京〜高尾間(53.1km)の、現状、車両、今後について述べることとし、かつて旧型列車や石炭輸送列車を牽引する電気機関車が活躍したことで知られる青梅線(五日市線)の事項にも触れることとする。



青梅駅に停車中の201系(トタ2編成)

 車両の動き

 現在、中央線は東京〜御茶ノ水間が複線、御茶ノ水〜三鷹間が複々線、三鷹〜高尾間複線である。御茶ノ水〜三鷹間の複々線区間では、東京〜神田〜御茶ノ水〜四ツ谷〜新宿〜中野と中野以遠の各駅に停車して高尾(大月)にいたる快速列車と総武線直通の三鷹までの各駅停車の緩行列車が運用され、中野〜三鷹間は地下鉄東西線と直通運転がなされている。 中央快速線の運用車両である201系は省エネルギー化を求めていた時期に制御システムに電機子チョッパ制御の車両として投入された。
 現在の東日本管内では昭和56年度から101系置き換え用として中央快速線、および中央・総武緩行線に投入した。 以後101系の淘汰は進み、その結果昭和60年3月改正時点で、三鷹電車区に90両、武蔵小金井電車区に224両、豊田電車区に260両の合計574両となり、また、中央総武緩行線の201系は、中野電車区に220両を配置していた。
 昭和61年3月改正では中央快速線の電車基地を武蔵小金井電車区と豊田電車区の2区体制とした。
 昭和63年度は、東中野事故で三鷹電車区の201(ミツ6編成)(クハ201-3+モハ201-4+モハ200-4+クハ200-3+クハ201-4+モハ201−5+モハ200-5+モハ201-6+モハ200-6+クハ200-4)を廃車とした。(クハ201-3は残存)
 昭和63年12月のダイヤ改正では青梅・武蔵野線に使用していた豊田電車区201系の6連×1本と同区の「バラ予備」から4連1本を抜き出しこれらにあわせて10連1本にしている。
 平成8年12月改正では大規模な転配属関係によって武蔵野線・京葉線での201系の運用は消滅。平成12年度は中央総武緩行線にE231系60両投入、三鷹電車区の201系40両を京葉電車区に転用し同区の103系を廃車とした。さらに同じ三鷹電車区の201系を豊田電車区に転用。青梅五日市線で使用していた同区の103系を廃車とした。
 最後には13年度の中央総武緩行線にE231系の投入が続いた結果青梅五日市線の運用は201系に統一され、平成16年3月には区所統合行われた。
 そうして、中央快速線と青梅五日市線で使用する201系については、710両がすべて豊田電車区に配置変更されるようになり、JR東日本の201系は京葉電車区と豊田電車区に集約されることになっている。
 
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