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(2)2002年12月〜2003年4月 E231系10連・5連各7本の導入が終了して一段落、しばらく動きは見られなかった が、12月から再び増備再開。2002年暮れまでに新たに10連・5連各2本を導入、これに 伴って103系の[15]・[19](10連)、[29]・[32](5連)が運転終了。そして翌年1月末に はE231系[110]・[130]の導入によって、ついにE231系の両数が103系を上回り、103系 の[2]・[27]がリタイア。[2]は10連で上野方に低運転台先頭車(クハ103-631)を連結 した編成で、松戸電車区のクハ103低運転台車はほとんどが5連の上野方に組み込まれ ていたため、10連で低運転台車が先頭に立つのは[2]と[10]しかいなかった。先に [10]が廃車となり、残る[2]もここで消滅したため低運転台車先頭の10連は見られな くなった。また[27]のうちモハ103-1004+モハ102-1004のユニットが抜かれて[17]の5 ・6号車に組み込み、捻出したモハ103-1038+モハ102-1038が廃車となった。 さらに2月から4月にかけて、E231系[111]〜[113]・[131]〜[133]が導入された。こ れに伴って、10連では2月に[1]がいったん運用から外れたが3月には検査出場して、 この[1]とE231系の[112]によって[11]と[17]が廃車になった。[11]は、1000番台の各 形式トップナンバー(クハ103-1001・モハ103-1001・モハ102-1001)に加え松戸電車区 に所属していたサハ103形800番台(サハ103-801・804。超多段式主制御器の試作車モ ハ103・モハ102形910番台を電装解除した車両)を2両とも組み込むという豪華ライン ナップだった。さらに編成のモハの一部を組み替えたばかりの[17]もあっさり廃車。 そして4月に[12]が廃車となったため、10連で分散形クーラーを搭載した編成が消滅 した。5連ではさらに[24]・[25]・[38]が廃車、これにより2M3Tの5連(TcMM'TTc)は [39]が残るのみとなった。 (3)2003年12月〜2004年3月 2003年4月の時点で、E231系は10連・5連各13本([101]〜[113]・[121]〜[133])、 103系は10連6本([1]・[7]・[8]・[13]・[16]・[18])、5連7本([21]・[22]・[30]・ [31]・[33]・[35]・[39])が在籍していた。そしてついに残る103系の置き換え用とし て常磐線用E231系の最終増備が2003年12月から始まり、現在在籍する[7]・[22]・ [31]を残して、廃車への道をたどっていった。 *E231系最終増備まで残った103系たち <10連> [1]…編成中8両が209系などでも採用されているAU720を搭載していた。2・3号車のモ ハは1000番台で、両端の先頭車は高運転台車だった。2004年3月廃車。 [7]…現在も活躍している編成。103系大量増備の象徴ともいえるモハ102形2000番台 (0番台の連番。車号が899から2001へジャンプ)を組み込んでいる。両端は高運転台 車。8月に一部の車両が全般検査を受けている。 [8]…これも両端が高運転台車の編成。全電動車が甲高い音をたてるタイプのモー ターを搭載した編成だった。一部AU720形クーラーを搭載した車両も連結していた。 2004年2月廃車。 [13]…クハ、モハが1000番台でそろえられていた編成。なお1000番台にはサハはなく 他の編成と同様0番台を組み込んでいた。2004年1月廃車。 [16]…ごく普通の1000番台の編成だった。貫通形先頭車が最後まで残っていた編成。 2004年3月廃車。 [18]…これも1000番台で構成されていた編成。8・9号車のモハ(モハ103・モハ 102-1045)は甲高い音を立てるタイプのモーターを搭載していた。2004年1月廃車。 <5連> [21]…5連で唯一1000番台のクハを上野方に組み込んでいた編成。クーラーはすべて 集中式(AU75)だった。2004年1月廃車。 [22]…現在も活躍している5連のうちのひとつ。5連では半数以上が両端とも低運転台 車だったが、この編成では上野方が高運転台車となっている。 [30]…両端が低運転台車の編成。中間のモハ103-623+モハ102-779は甲高い音を立て るタイプの電動車だった。4月1日の時点で保留車となっているが、現在は廃車になっ たと思われる。 [31]…編成中のクモハ103-84+モハ102-200([30]のクモハ103-85+モハ102-201も新製 日が同じ)は昭和42年製だが現在も活躍している。上野方先頭車は高運転台。車両の 痛みが激しく、今後が気になるところ。 [33]…これも両端が低運転台の編成。クハ103-573(11号車)も同じく昭和42年製だっ た。2004年2月廃車。 [35]…全電動車が甲高い音を立てるモーターを装備していた。そのため103系衰退期 でも15連運転時に[8]+[35]という組み合わせになるとすべてのモーター車が甲高い音 を立てるタイプとなり、この15連が100km/hで通過するときには豪快な走行音を聞く ことができた。 [39]…この時期まで残った5連の中で唯一TcMM'TTcの2M3Tに組んでいた。また上野方 (クハ103-604)先頭車は常磐線103系の中で最後の分散形クーラーを搭載した車両だっ た。2004年1月廃車。 |
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