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9/12(日) 千歳線・石勝線・根室本線・富良野線・函館本線・宗谷本線・石北本線 札幌8:02―(特急スーパーとかち1号)→8:57新夕張9:03→9:29夕張9:38→10:00新夕張10:05―(特急スーパーおおぞら3号)→11:08新得11:32→13:12島ノ下13:25―(巡回バス)→13:40富良野13:59―(富良野・美瑛ノロッコ4号)→15:03美瑛15:23→15:55旭川16:30→17:39富良野17:55→18:58滝川19:49―(特急スーパーホワイトアロー25号)→20:20旭川20:32→21:43上川4:30(2時間遅れ)―(特急オホーツク10号)→7:30札幌(1時間遅れ) 札幌駅に着いて、早速計画の練り直しである。なんとかうまく繋がる方法を見つけたので、それで行く事にした。 まずは新夕張までスーパーとかちである。今朝まりもで来た道を引き返す。石勝線らしいスノーシェルターがあった。 新夕張から急夕張線である石勝線夕張支線を行く。清水沢の広い構内は何だろうとこの時思ったが、後で調べてみると、かつて三菱大夕張鉄道がこの駅から分岐していたようだ。高度をぐいぐい上げて終点の夕張に着いた。石勝線走破。炭鉱無き今も、その後の観光誘致にはある程度成功したのであろう、遠くのナンバーの車も居た。道路はこの先岩見沢に通じているとある。鉄道は通じていないが道路が通じていてこのように書いてあるのはなんとも面白い。少しの時間で折り返し、新夕張まで戻った。 新夕張からは、石勝線でも特急列車しか走らない大変珍しい区間である。全国的に見ても海峡線とここだけだ。このため特例として普通乗車券のみで特急列車の自由席に乗れる事になっている。最近廃止された楓駅をすぐに通過し、スーパーおおぞらは、占冠、トマム、新得と各駅に停車した。各駅と言っても常に隣の駅まで2、30q離れているので、たった3駅で1時間もかかっている。駅は無くても、信号所がかなりあった。信号場では行き違いのためポイントがあるが、そのポイントが雪で凍らないように、スノーシェルターが設置してある。この風景がなんとも言えない石勝線らしさを醸し出している。新得に到着。 新得からは根室本線で富良野方面に向かう。かつては札幌−釧路の大幹線だったが、今はその役目を石勝線に譲り、のんびりとしたローカル線となっている。新得を出るとすぐに石勝線と分かれるのかと思っていたので、そこまで見ていようと思い、ずっと車窓を見ていたが、なかなか分かれる気配は無い。結局さっき通ってきた線路をかなり札幌方面に戻って、トンネル中で分かれた。分かれるとすぐに最初の停車駅、落合に停車した。どう なっているのかと時刻表を見てみると、新得から次の落合までは28.1qも離れている。どうりで落合発の列車があるはずだ。そのまま乗っていて、いつの間にか寝ていた。そして起きたら、さっきまでかなり居たはずの乗客が、めっきり減っている。眠い目をこすりながら今停車している駅と時刻表を照らし合わせてみてびっくり。やってしまった。とっさにその「島ノ下」という駅で降りた。運転士は不思議そうな顔をしていたが、そのまま列車は去った。まさか寝過ごすとは。ここは富良野の次の駅である。富良野からは5.5q程は離れている。とりあえずどうしようもないので駅舎に入ってみた。お約束の小屋である。 時刻表を見ると、次の列車は1時間20分後。これに乗っていたのでは富良野から乗る予定のノロッコに間に合わない。幸い、人家もあり、少し行った所に幹線道路が走っていたので、いわゆるヒッチハイクというものに挑戦してみようと考えた。だがなかなか車を呼び止めるなどできない。信号に引っかかった車が近くに止まったので、その車の人に話しかけてみた。だが残念ながら行き先は富良野ではなかった。途方に暮れていると、幹線道路から枝分かれしている道から中型のバスが出てきた。行き先は「富良野駅」。とっさに私はそのバスに小走りで近づいていった。するとなんとバスは、停車した。そして、乗せてくださった。聞けば、やはりそこは停留所でもなんでもなかったらしい。私は乗りたそうな顔をしていたから乗せてくださったそうだ。乗客は私一人で誰も途中から乗ってこなかったので快調に進み、無事富良野駅に到着した。しかも、ノロッコに間に合ったのだ。数々の偶然が重なって今回の幸運が生みだされた。まず道路まで行った事が良かったし、そしてかなり早い段階でバスに遭遇した事、そしてそのバスの運転士さんがとても優しい人だった事が、この幸運へと繋がった。ここでこんなに運を使っていいのだろうかと思ったくらいだ。運転士さんに感謝。 |
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