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9/10(金) 北海道ちほく高原鉄道・根室本線・根室交通・釧網本線・石北本線・宗谷本線・函館本線
北見6:02―(ふるさと銀河線)→6:38置戸6:41―(ふるさと銀河線)→8:46池田9:37―(特急スーパーおおぞら1号)→10:52釧路11:03―(快速ノサップ)→13:09根室13:15―(根室交通バス)→13:50ノサップ岬15:05―(根室交通バス)→15:40根室15:50→18:05釧路18:19→21:25網走22:20―(特急オホーツク10号)→6:30札幌

 “市”なだけあって、この辺りではまあまあ大きな町であるようだったが、朝食を調達しようとコンビニを探すのには苦労した。駅に戻ってふるさと銀河線用の券売機で切符を購入。JR線ではないので別途乗車券が必要なのである。総距離は140qもあるが全線の乗車券がこの券売機で買える。そのため、JR近距離きっぷの大きさの切符に「北見駅から3410円区間」とものすごい事になっていた。ディーゼルカーは2両編成だったが後ろの1両は回送扱いで、前1両のみ乗車可能だった。 北見を出るとすぐに石北本線と分かれてしばらく平坦な道が続いた。このふるさと銀河線、結構有名な事だが廃止が取り沙汰されている。今回計画を練る際、乗るかどうか迷ったが、やはり縁起でもないがこれが最後になったらいけないと思い、乗る事に決めた。実際、その実態は車内の乗客の数で分かる。置戸での乗り換えの後、発車前に運転士が乗客全員にどこから来たか尋ねていた。何のためかと思ったがすぐに分かった。発車後、沿線の風景・歴史・駅・撮影ポイントについての解説を駅ごとにし始めたのである。聞けば乗客3人全員が首都圏からのいわゆるそれ系を目的にしてきた人達だったのだ。それを確認して解説モードに入ったのである。という事は私達のような人達が居ない日には…という事をつい考えてしまう。しかしこれは結構良いサービスだと思った。置戸からは、山越えに入った。この路線は、峠越えをするけれども分水嶺にトンネルが無い事でも知られていて、実際いつの間にか川の流れが逆になっているようだった。この辺りでは、解説の方も特に熱が入っていた。峠を下りきると客も増え始め解説もそこで終了となった。いつの間にか寝ていて起きたら池田に着くところだった。次に来る時にもまだ存続している事を願う。
 池田の町は、北見よりも更に小さかった。ワイン城なる建物もあったがちょっとそこまで行っている余裕はない。コンビニがあったので助かった。
 スーパーおおぞら1号で根室本線を東へ。1時間以上も無停車なのだが、それほど長く感じなかった。北海道に来ると、時間の感覚が麻痺してくる。釧路に着いた。ホームから地下道に降りる階段がガラス戸で覆われている。これも防寒対策なのであろう。次に乗る列車の隣に、くしろ湿原ノロッコが停車していた。乗ってみたいという気持ちはあったが、今回は乗り潰しが目的だったので見送った。
 快速ノサップの方は結構な乗車率であった。東釧路で釧網本線を左に分け、根室方面へと進んでいく。厚床駅に旧標津線分岐駅とあった。国鉄末期からJR初期にかけて廃止された膨大な廃止路線の1つである。路線中に雄大な釧路湿原の中を走る区間があった。今回釧網本線を昼間に走る事ができなかったので、釧路湿原を見る事ができたのはここが唯一であった。だんだんと両側に海が迫ってくるような風景になってきて、日本最東端の駅東根室を経て、根室に到着。
 
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