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社会交通工学科2年 0117番 日向 洋 |
2011年も京都を走る鉄道会社でいろいろなことが起きている。今回は京都を走る各鉄道会社での現状についてまとめてみたいと思う。 1.阪急電鉄株式会社 (阪急阪神ホールディング株式会社) 昨年(2010年)、開業100周年を迎えた阪急電鉄株式会社あるが、今年の現状を以下の各項目ごとにまとめてみたいと思う。
2011年3月19日、阪急電鉄京都線に「京とれいん」編成が登場した。 これは、2010年2月28日まで阪急電鉄京都線の特急運用に就いていた6300系の6354編成を観光列車向けに改造されたものである。 編成構成は4M2Tの6両編成。 梅田寄り2両(6350、6804)は「蘭の花散らし」をイメージした赤基調の内装に改造され、河原町寄り2両(6914、6454)は「麻の葉」をイメージした緑基調の内装に改造されている。 真ん中2両(6904、6814)は、出入口と客室の間に仕切りを設けたり、座席はエントランスを設置して背もたれを高くし、向かい合わせにして半個室仕立てとした。なお、カーテンは6両ともロールアップカーテンに変更されている。 車内放送は自動放送で、次駅案内放送では日本語・英語、到着予告放送では日本語・英語・中国語・韓国語で案内される。 この車両は2011年5月14日以降の土休日には快速特急 〜京とれいん〜の運用に就いている(詳細は2号線を参照)。平日には貸切列車にも対応するという。 なお、この改造とともに、外された付随車2両(6854、6864)は、2011年4月1日現在、休車となっている模様。 2011年5月14日、阪急電鉄では京都線の土休日ダイヤを改正した。 主な改正内容としては、快速特急 〜京とれいん〜の設定、日中時間帯に大阪市交通局堺筋線方面へ直通する準急の設定である。 快速特急 〜京とれいん〜は、日中時間帯に河原町〜梅田間を4往復設定。快速特急が京都線に定期列車として復活するのは2007年3月のダイヤ改正で消滅して以来、4年ぶりである。 使用車両は1号線で記載した6300系の6354編成「京とれいん」編成である。停車駅は河原町、烏丸、桂、淡路、十三、梅田(臨時列車では、嵐山線の上桂・松尾・嵐山にも停車)。2007年3月のダイヤ改正まで存在した快速特急に比べ、高槻市が停車駅から外されている。 種別カラーについて、車両の方向幕・駅の電光掲示板などは赤であるが、車内や駅に貼ってある路線図は紫となっている(この記事では紫で記載した)。 ダイヤ上では、上りでは梅田を特急の約2分後に(下りでは河原町を特急の約1分後に)発車し、特急の後を追う形で、桂で準急に接続し、終点には特急の約2分後に到着する形となっている。 快速特急 〜京とれいん〜の梅田〜河原町間の所要時間はおよそ43分である。 河原町 2011.8.20 ※ 種別の色を一部、本来の色から変更した箇所がある。 阪急電鉄千里線の十三〜北千里間は1921年4月1日に十三〜豊津間が、1921年10月26日に豊津〜千里山間が北大阪電気鉄道によって開業した。 その阪急電鉄千里線の十三〜北千里間が開業して今年で90周年である。 阪急電鉄千里線十三〜千里山間開業90周年おめでとうございます! 阪急電鉄京都本線の西院〜大宮間(1.4km)は1931年3月31日に京阪電気鉄道が開業させた。これは、関西初の地下区間であった。 その後、1943年10月1日の事業統制で京阪電気鉄道と阪神急行電鉄(現在の阪急電鉄)が合併し、京阪神急行電鉄の管轄となり、1949年12月1日に京阪神急行電鉄(現在の阪急電鉄)と京阪電気鉄道に再分割された際、京阪神急行電鉄が京都線を持つこととなり、現在に至っている。 その阪急電鉄京都本線の西院〜大宮間が開業して今年で80周年である。 阪急電鉄京都本線西院〜大宮間開業80周年おめでとうございます! ![]() 2011年4月29日から、日本全国の東宝系映画館など(「TOHO CINEMAS」など)で「阪急電車 〜片道15分の奇跡〜」という映画が上映された。これは、有川 浩著書の「阪急電車」がもとになった映画であり、関西地方では2011年4月23日から先行上映されていた。 今回の映画で舞台となった区間は阪急電鉄神戸線の今津線の西宮北口〜宝塚間で、3000系の3058編成が使用車両の中心となっていた。 この映画の上映を記念し、阪急電鉄では、映画柄の「ラガールカード」(スルッとKANSAI)の発売、映画「阪急電車 〜片道15分の奇跡〜」上映記念の一日乗車券の発売、神戸線・宝塚線・京都線の車両の合計13編成に2011年4月6日〜2011年5月31日まで上映を記念したヘッドマークの掲出、などが行われた。 西宮北口 2011.5.28 宝塚 2011.5.28 小林 2011.8.18 5号線で記載した通り、映画「阪急電車 〜片道15分の奇跡〜」の舞台となった阪急電鉄今津線であるが、なんと、今年で開業90周年、全通85周年を迎えた。 阪急電鉄今津線は1921年9月2日に宝塚〜西宮北口間が開業。開業当時は「西宝線」と呼ばれていた。 その後、1926年12月18日に西宮北口〜今津間が開業し、西宝線全線が開業。同時に、路線名が「今津線」に改称された。 かつては宝塚〜今津まで直通運転しており、西宮北口付近は「ダイヤモンドクロス」(直角平面交差線路)となっていたが、神戸本線の西宮北口駅ホーム延伸に伴い、1984年に西宮北口で系統が南北に分離され、現在に至っている。 なお、そのときの「ダイヤモンドクロス」の一部は西宮ガーデンズの近くに保存されている。 阪急電鉄今津線開業90周年、全通85周年おめでとうございます! ![]() 2011年3月27日、阪急電鉄箕面線の箕面駅に足湯が開業した。 開業当日は阪急電鉄宝塚本線・箕面線の梅田〜箕面間で開業を祝う臨時列車が運行され、その使用車両がなんと当日から営業運転を開始した9000系の9003編成であった。 箕面駅の足湯開業おめでとうございます! ![]() 「阪急電鉄株式会社」は2005年に、大本の持株会社と各部門の子会社に分社し、「阪急ホールディングス株式会社」(大本)と「阪急電鉄株式会社」などの子会社で構成されていた。 その後、2006年10月1日に「投資ファンドによる企業買収の嵐の中、阪急ホールディングス株式会社」と「阪神電気鉄道株式会社」が経営統合し「阪急阪神ホールディングス株式会社」ができた。 その「阪急阪神ホールディングス株式会社」が発足して、今年で5年目である。 「阪急阪神ホールディングス株式会社」誕生5周年おめでとうございます! のヘッドマークを掲出した6300系(6355編成) 「快速特急」の種別が懐かしい… あれからもう5年が経過したのか… 烏丸 2006.10.14 2.京阪電気鉄道株式会社 昨年(2010年)、開業100周年、京阪特急運行開始60周年を迎えた京阪電気鉄道株式会社であるが、今年の現状を以下の各項目ごとにまとめてみたいと思う。 2011年5月28日に淀駅付近上り線の高架化が完成した。これに伴い、ダイヤ改正も実施された。 今回のダイヤ改正では、大幅な変更が行われた。 @ 早朝・朝ラッシュ時ダイヤ 早朝・朝ラッシュ時のダイヤの変更点は、私市始発の通勤快急おりひめ号を1本削減、一部の区間急行・普通の削減、一部列車の行先変更、淀屋橋行通勤準急1本が三条始発から樟葉始発に変更などである。 また、平日の上りで八幡市で出町柳行特急(運用番号:B0600Z列車)に抜かれていた出町柳行急行1本(運用番号:F0602Z)が樟葉での「B0600Z列車」との接続に変更され、「F0602Z列車」の八幡市での待避は無くなった。 A 日中ダイヤ 今回のダイヤ改正で一番大きく変わったのが、日中ダイヤである。 2008年10月19日のダイヤ改正から、日中は淀屋橋〜出町柳間を往復する特急が1時間に4本、淀屋橋〜枚方市間の特急が1時間に2本、中之島〜出町柳間を往復する快速急行が1時間に2本運転される形になっていた。こうして快速急行は枚方市で枚方市止まり(下り方向は枚方市始発)の特急に接続し、枚方市〜出町柳間で特急の役割を担うという形をとっていた。また、快速急行は京都競馬開催を考慮し、土休日には時間帯限定で淀に臨時停車していた。 次に、普通は日中、淀屋橋〜萱島間を往復する列車が1時間に4本、淀屋橋〜出町柳間を往復する列車が1時間に2本運転され、淀屋橋〜出町柳間に準急が1時間に4本、運転されていた。こうして準急が萱島止まり(下り方向は萱島始発)の普通に萱島で接続し、萱島〜出町柳間で普通の役目を担うという形をとっていた。 さらに、区間急行を中之島〜萱島間で1時間に4本(土休日は1時間に2本)、中之島〜樟葉間で1時間に2本運転していた。 今回のダイヤ改正では、快速急行の運転をやめ、枚方市発着であった特急を出町柳まで延長運転をすることで、日中、特急が淀屋橋〜出町柳間を10分間隔で運行することになった。 次に、快速急行の代わりとして中之島〜出町柳間を往復する準急を1時間に2本新設。淀屋橋〜出町柳間を往復する準急は廃止され、代わりに1時間に4本、淀屋橋〜樟葉間に急行が新設された。なお、この急行は、日中の快速急行が廃止になったため、土休日ダイヤでは京都競馬開催を考慮し、一部列車が淀まで延長運転される(上り列車淀行は八幡市で特急に抜かれる)。 また、これまで通りの1時間に2本の淀屋橋〜出町柳間の普通のほかに、中之島〜出町柳間を往復する普通を1時間に2本、中之島〜萱島間の普通を1時間に2本新設、区間急行の廃止、などが行われた。 ※2011年5月27日までの土休日ダイヤで中之島〜萱島間を往復する区間急行は日中、1時間 に2本。 「特急 淀屋橋行」 三条 2011.5.29 「準急 中之島行」、「普通 中之島行」が登場! 三条 2011.5.29 今回のダイヤ改正で快速急行の淀駅臨時停車は消滅… 2010.8.7 B 夕ラッシュ時・夜間ダイヤ 夕ラッシュ時・夜間のダイヤも大きく変更された。 まず、平日の夕ラッシュ時・夜間に上りのみ運転される快速特急を全列車廃止し、特急とした。 次に、平日、京橋を17:30頃〜20:00頃に発車する上り方向の特急・快速急行について、2008年10月19日のダイヤ改正では、特急が三条行、快速急行が出町柳行となっていた。京橋を20:00〜21:00頃に発着する特急・快速急行については、特急が樟葉行(樟葉で先行列車の出町柳行快速急行に接続)、快速急行が出町柳行となっていた。2009年9月12日のダイヤ改正で平日、京橋を17:30頃〜19:00頃に発着する特急・快速急行の行先・発着順序が入れ替わり、特急が出町柳行に、快速急行が三条行となり、快速急行が樟葉で快速特急に追い抜かれていた。 今回のダイヤ改正で、平日、京橋を17:30頃〜21:00頃に発車する特急がすべて出町柳行になった代わりに、三条行の快速急行と京橋を20:00〜21:00頃に発着する快速急行が樟葉止まりとなり、樟葉で後続の特急に接続する形となった。 下り方向に関しては中之島行快速急行について出町柳を21時代に発車する3列車を淀屋橋行に、その他は淀屋橋行特急に変更された。 その他、平日の夕ラッシュ時・夜間に関しては、中之島発萱島行区間急行10本の廃止、淀屋橋始発枚方市行準急4本を樟葉行に変更、中之島発私市行快速急行ひこぼし号の2本削減などが行われた。 土休日の夕ラッシュ時・夜間に関しては、日中ダイヤパターンが下り方面は出町柳20:30発の列車頃まで、上り方面は淀屋橋20:50発の列車頃まで続けられたほか、中之島行快速急行について出町柳を20〜21時代に発車する6列車を淀屋橋行に、その他は淀屋橋行特急に変更、淀屋橋を21:20頃〜22:20頃に発車する上り方面の出町柳行急行の3本新設などが行われた。 今回のダイヤ改正で快速特急は消滅… 祇園四条 2009.2.2 三条 2011.8.19 今回のダイヤ改正で8000系が快速急行の運用に就き始めた! 三条 2011.8.19 快速急行用に作られた3000系も淀屋橋行快速急行の運用に 三条 2011.8.19 ※1 快速急行 京都競馬開催時は時間帯限定で淀駅に停車。 ※2 急行 淀始発、淀行のみ淀駅に停車。 ※ 急行 淀始発、淀行のみ淀駅に停車。 2011年5月28日の淀駅付近高架化に伴い、淀屋橋駅を起点として、淀駅が出町柳寄りに296m移動したほか、淀駅付近高架化により中書島駅から出町柳駅までが6.54m(淀屋橋駅を起点)、中之島線建設関連工事により天満橋駅付近の路線形状変更により京橋駅から出町柳駅までが7.27m移動した。 このため、淀屋橋を起点として、御殿山・淀の2駅の営業距離が変更となり、今回、御殿山・淀〜京阪電気鉄道各駅までの運賃の変更を行ったものである。 8000系8030番台は1971年に特急用の3000系として登場。カラーテレビ放映、冷房、クロスシート自動転換装置などが京阪電気鉄道の特急車両で初めて導入された車両である。京阪電気鉄道鴨東線の開業とともに8000系が登場して廃車が進み、現在は1編成のみとなっている。その後、現在の3000系が登場するに伴い、2008年に8000系8030番台に改番された。 その京阪電気鉄道8000系8030番台が3000系として登場して今年で40周年を迎えた。 これを記念して、8000系8030番台に「3000系特急車40th」のヘッドマークが掲出されている。 京阪電気鉄道8000系8030番台(3000系)誕生40周年おめでとうございます! 三条 2011.8.19 三条 2011.8.19 3.京福電気鉄道株式会社 〜「らんでんカード」登場!〜 「嵐電(らんでん)」の愛称がある京福電気鉄道株式会社では、2011年4月1日より、ICカード「らんでんカード」の供用を開始した。 このカードは西日本旅客鉄道株式会社の「ICOCA」や東日本旅客鉄道株式会社の「Suica」などと同じ、事前にカードにお金をチャージし、改札または電車内でタッチすることにより、自動的にお金が引かれる仕組みである。ただし、チャージしたお金は最後のチャージ日から半年以内に使わないと失効してしまう仕組みになっている。 このカードの供用と同時に、京福電気鉄道株式会社では西日本旅客鉄道株式会社の「ICOCA」や「株式会社スルッとKANSAI」の「PiTaPa」も使用できるようになった。 ただし、2011年8月現在、「らんでんカード」は西日本旅客鉄道のICOCAエリアや京都市交通局などの他会社のPiTaPaエリアなどでは使用できないほか、ICOCAエリアで使用できる東日本旅客鉄道株式会社の「Suica」なども京福電気鉄道線内では使用できない。 (2011年8月現在)
「あらん」君のキャラクターがかわいい! 2011.8.5 4.叡山電鉄株式会社 〜開業25周年おめでとう!〜 叡山電鉄株式会社は、1985年に「京福電気鉄道株式会社」が100%出資する子会社として発足。1986年4月1日に「京福電気鉄道株式会社」から鞍馬本線(現、叡山電鉄鞍馬線)、を譲り受け、営業が開始された。 1991年に「京阪電気鉄道株式会社」が60%、「叡山電鉄株式会社」の株式を取得。2002年に全株式を「京阪電気鉄道株式会社」が「京福電気鉄道株式会社」から譲り受けた。そのため現在は「京阪電気鉄道株式会社」が100%出資する子会社(「京阪電気鉄道株式会社」の子会社)となっている。 今年は、叡山電鉄株式会社が営業を開始して25年目である。ちなみに叡山電鉄株式会社には「叡電(えいでん)」の愛称がある。 「叡山電鉄株式会社」開業25周年おめでとうございます! 5.嵯峨野観光鉄道株式会社 〜開業20周年おめでとう!〜 日本国有鉄道山陰本線の京都〜園部間を電化・複線化することが日本国有鉄道時代に計画され、1980年より工事が開始された。 しかし、嵯峨(現、嵯峨嵐山)〜馬堀間は狭隘であり、輸送力増強のネックとなったことからルートを変更することとし、新しいルート(現在の山陰本線のルート)が建設されることとなった。日本国有鉄道分割民営化後の1989年3月5日、この新しいルートは完成し、それまでのルートは廃線となった(ちなみに山陰本線京都〜園部間の電化は1990年3月10日)。 ところが、旧線のルートはゆっくりと景観を楽しむのには格好であることから地元から復活の要望が出た。 そこで1989年9月18日、西日本旅客鉄道株式会社は「嵯峨野観光鉄道開設準備室」を設置、同年11月14日、西日本旅客鉄道株式会社が100%出資する「嵯峨野観光鉄道株式会社」を設立した。そして、1991年4月27日、嵯峨野観光鉄道線としてトロッコ嵯峨〜トロッコ亀岡間が開業したのである。 今年は「嵯峨野観光鉄道株式会社」が開業して20年目である。これを記念して嵯峨野観光鉄道では、月ごとにデザインが違う開業20周年記念のヘッドマークが掲出された。 「嵯峨野観光鉄道株式会社」開業20周年おめでとうございます! ヘッドマークの柄は8月のもの。ヘッドマークの柄は月ごとに違っていた 嵯峨嵐山 2011.8.19 嵯峨嵐山 2011.8.19 6.京都市交通局 京都市交通局についてはこちらを参照。 7.東海旅客鉄道株式会社 東海旅客鉄道株式会社では、2011年3月頃、東海道新幹線「京都駅」の構内放送が更新された。 東海道新幹線の駅の内、新横浜駅などでは、昨年頃から更新されていたが、京都駅などでは変更されず、今年に入ってから更新された。 更新後の構内放送はこれまで通り、女性の声であるが、音声などが変わっている。 8.西日本旅客鉄道株式会社 西日本旅客鉄道株式会社では2011年3月12日のダイヤ改正で、大阪〜金沢間を結ぶL特急「雷鳥」を全廃した。 L特急「雷鳥」は1964年にデビュー。車両は交直両用の485系で運転されてきた。 しかし、車両の老朽化進んできたことなどもあり、近年は徐々に「サンダーバード」に変更されてきた。 2008年に西日本旅客鉄道株式会社は報道発表で「車両の老朽化が進んでいるため、残っているL特急「雷鳥」を「サンダーバード」化する」と発表。2010年3月13日のダイヤ改正で、8号と33号を残してサンダーバード化(一部は臨時列車化)した。 そして、2011年3月12日のダイヤ改正で8号・33号も「サンダーバード」化され、ついにL特急「雷鳥」は全廃となってしまった。 L特急「雷鳥」、47年間ありがとうございました! 写真20 L特急 雷鳥号 京都 2006.8.16 9.東海旅客鉄道株式会社&西日本旅客鉄道株式会社 東海旅客鉄道株式会社・西日本旅客鉄道株式会社では、2011年3月5日より、東海旅客鉄道株式会社発行の「TOICA」・西日本旅客鉄道株式会社発行の「ICOCA」と九州旅客鉄道株式会社発行の「SUGOCA」との相互利用を開始した。 今回の相互利用では、乗車券機能と同時に電子マネー等も使用できるようになっている。ただし、2011年8月現在、TOICA・ICOCAはSUGOCAエリアの内、筑肥線・唐津線の姪浜〜西唐津間では使用不可となっている。 これを記念し、3月5日には、記念TOICA・記念ICOCA・記念SUGOCAが各会社の一部の駅で売り出された。 「TOICA」・「ICOCA」・「SUGOCA」相互利用開始おめでとうございます! 10.株式会社スルッとKANSAI 〜「スルッとKANSAI」登場15周年!〜 1992年に阪急電鉄株式会社がラガールカードを用いたストアードフェアシステム「ラガールスルー」の運用を開始した。1994年には能勢電鉄株式会社がパストラルカードとラガールカードを共通化する形で参加し、 その後自動改札機の更新を予定していた阪神電気鉄道株式会社、大阪市交通局、北大阪急行電鉄株式会社の3社も参加した。 こうして1996年3月20日に「スルッとKANSAI」というカードが登場、その後、関西の一部を除く鉄道会社などに普及した。 この「スルッとKANSAI」カードは2008年まで関東に存在した「パスネット」と似ているものである。 そして、今年「スルッとKANSAI」は登場15周年を迎えた。 「スルッとKANSAI」登場15周年おめでとうございます! 11.東海旅客鉄道株式会社&西日本旅客鉄道株式会社 &株式会社スルッとKANSAI 東海旅客鉄道株式会社・西日本旅客鉄道株式会社・株式会社スルッとKANSAIでは、2013年の春に日本全国の鉄道会社のうち、一部を除く会社とのカードの相互利用を開始することを2011年5月18日に発表した。 これは、東海旅客鉄道株式会社が発行する「TOICA」、西日本旅客鉄道株式会社が発行する「ICOCA」、株式会社スルッとKANSAIが発行する「PiTaPa」が2013年春に、北海道旅客鉄道株式会社が発行する「Kitaca」、東日本旅客鉄道株式会社が発行する「Suica」、 株式会社パスモが発行する「PASMO」、名古屋鉄道株式会社・名古屋市交通局が発行する「manaca」、九州旅客鉄道株式会社が発行する「SUGOCA」、西日本鉄道株式会社が発行する「nimoca」、福岡市交通局が発行する「はやかけん」との相互利用を開始するというものである。 これにより、関西の私鉄・西日本旅客鉄道株式会社で「PASMO」が使えるようになるほか、関東の私鉄でも「ICOCA」・「PiTaPa」が使えるようになるなど便利になるという。 なお、電子マネーも相互利用できるようになるが、「PiTaPa」は電子マネーの相互利用対象外となるという。 これは、「PiTaPa」の電子マネーはクレジット方式であるためと思われる。 また、相互利用開始後も、一部のカードを除き、相互直通利用(例:京都駅で「ICOCA」で入って横浜駅まで乗車する)はまだできない模様。
12.最後に 今回、京都を走る各鉄道会社での現状についてまとめようと思ったのは、2011年、京都を走る鉄道会社においていろいろなことがあったからである。私の好きな京都を走る鉄道会社が発達するのを見ると、うれしく思う。そんな京都の鉄道会社が今後も発展することを願い、この原稿を終わりにしたいと思う。 最後までお読みいただきましてありがとうございました。 参考文献
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