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5-2.乙女〜小諸〜軽井沢

5-2-1.乙女

 8月3日夜、ムーンライト信州に飛び乗り松本、そこからは春と同じ経路で一路乙女へ。



写真11 OPで青い子が座っていたベンチ。長野支社管内ではこのタイプのベンチをよく見かける。




写真12 OPなどに登場する橋。実際の視点は下ってはいけないものの下ってしまった痛恨のミス。




写真13 頻繁に登場する乙女湖。



5-2-2.小諸(本陣主屋)

 ここからが最も充実したといってもいいだろう。まずは観光交流館でノートに記入したあと地図を貰い、春は工事中だった本陣主屋でやっていたなつまちおもてなしサロンなるものへ。
 そこでは、かき氷の売り上げを用いた人気投票をやっており、当然私は『檸檬』、もといレモンを選択(笑)。



写真14 味の種類はイチゴ(メインヒロイン)、ブルーハワイ(青い子)、カルピス(美桜)、レモン、メロン(海人と哲朗)。プラス50円で練乳をトッピング可。因みに、私のいた時点では例によって青い子(ブルーハワイ)にはあまり票が入っていなかった。


 そして、ここに来た本当の目的。

 それは……



写真15 ラッピング電車その1


 なつまちラッピング電車である。小諸駅は人でごった返しており撮影どころではなかったうえ、出発式が執り行われたものの声優が参列しない事もあってこちらへ避難するも、こちらでも撮影者は多かった。



写真16 ラッピング電車その2



5-2-3.小諸(相生町など)

 本陣主屋を後にし、相生町交差点へ。



写真17 10話の哲朗と美桜のシーンのカット。


 ここから懐古園までは、地図を持っていた私が半ばナビゲートする形で他の巡礼者のグループと一緒に回る事に。



写真18 OPで檸檬先輩が振り向く場面のカット。信号左のろうぎんの看板がポイント。実際に再現した方もいて私もやろうとしたが自重。なお、再現して撮りたい際は交差点の中心に立たねばならないので命懸けである事もついでに述べておく。




写真19 同じくOPで使われたカット。なんと、左にある車まで色違いで再現されておりそのクオリティに皆驚嘆していた。



5-2-4.小諸(そば七)

 8話のシーンでも使われた蕎麦屋『そば七』で昼食(写真20参照)。



写真20 そば七店頭。目印となる古いポストが良い雰囲気


 店の正面には店員のイラスト(写真23参照)が張り出され、入店すると中にはノート(記入はしてない)と、作品中で海人が使用した物とほぼ同型の8ミリフィルムカメラが置かれていた。蕎麦(写真22)のざる蕎麦¥800も絶品で、巡礼中昼食を取るならここを是非ともお勧めしたい。



写真21 ボヤけた写真で済みません。




写真22 小諸そば800円




写真23 そば七店頭その2。店員のイラスト 



5-2-5.小諸(ほんまち町屋館〜懐古園三の門)

 そば七を後にし、ほんまち町屋館へ。ここの裏庭は海人の家のモデルの一部であると共に、登場人物が様々な思いを抱いて佇んだ場所で、受付の方に申し出ればタライとスイカ、イチカのペットである『りのん』のぬいぐるみも貸して撮影が出来る。別の巡礼者がやっていたのに便乗して我々も撮影。
 今にも「な〜っ♪(CV:日高里菜、敬称略)」という鳴き声が聞こえてきそう。因みにこのぬいぐるみ、秋葉原などでいくら探しても見つかっていない代物である。



写真24 ほんまち町屋館




写真25 ほんまち町屋館からの風景


 また、ここからの眺めも絶景である。また、ここの方曰く、「今まで小諸市のPR関連の事柄は全て女性主導でやってきたが、なつまち関連ではそれが男性主導になった程」とその効果の大きさを改めて実感した。



写真26 しなの鉄道ガード


 町屋館を後に、本来なら芦原中学校を目指していく予定だったのだがイベントの時間が押していたので方針を変更。その途中OPで使われたカット(奥の道路標識がポイント)を撮影。実は春にもこの近辺は訪れているのだが、このカットは未回収であった。因みに、ガードをくぐって延々右に歩き続ければ芦原中学校。




写真27 本当は夜のカット。


 その後、懐古園へ。冬は休園日である水曜日に限り無料で中に入る事が出来る懐古園だが、夏は無休。よって、三の門(重文)のみ撮影して相生町へ戻った。



写真28 懐古園三の門(重文)



5-2-6.小諸(芦原中学校付近)

 イベント組の方々とは写真18の交差点で別れ、私は芦原中学校へと向かった。
 しかし、野球部が練習試合をやっていた為学校の撮影はできず。
 従って、春に回収しそびれた事が判明したカットのみを回収。



写真29 赤丸で囲んだ場所にあるのぼりの残骸が目印。


 小諸の探訪が満足に進んだところで喫茶店で小休止した後、今度はしなの鉄道で軽井沢へと向かう。
 まずは、3話のイチカ先輩が海人に好きな人について問い詰める、何故か個人的にかなり印象に残ったシーンのカット。



写真30 黄色い除雪用スコップが目印。


 改札を出て、旧軽銀座へはぶらぶらと歩いて向かった。小諸と違い軽井沢では駅を出るとなつまち関連の物は一切目につかず、場違い感が漂う。
 そんな訳で、まずは3話で青い子に海人が奢ったジェラート屋(写真31参照)。夏に探訪した時は営業していたが諸事情で春に撮影した写真で代用する。



写真31 ジェラート屋


 その後、雪のないチャーチストリートを撮り直す。



写真32 夏のチャーチストリートその1




写真33 夏のチャーチストリートその2


 小諸と軽井沢とのギャップの違いに萎えてしまった私は軽井沢を後にし、長野新幹線→湘南新宿ライン→横須賀・総武快速線の経路で帰った。(最後の最後で寝過ごしをやらかしてしまったのは秘密にしておいて欲しい)。



6.その他

 ここで、2回の探訪で行かなかった場所などを簡単に紹介したい。


6-1.木崎湖

 なつまちのみならず黒田洋介氏が脚本を書いた作品の殆どに出てくる湖で、なつまちにおいてはクライマックスの舞台となった場所。基本的な最寄駅は、大糸線海ノ口駅。
 2回目の探訪ではムーンライト信州を利用したので信濃大町で乗り換えれば探訪も不可能ではなかったが「小諸到着時刻が昼になり満足に探訪できなくなる」という理由でパスした。


6-2.布引観音釈尊寺

 9話で海人達が肝試し中に救命ポッドに襲われた場所。かつて(といっても戦前)は鉄道が通っていたが今はなく、この日は休日でコミュニティーバスも運休しており移動手段がタクシー(片道1900円)または徒歩(片道2時間)しかなかった為諦めた。
 もし探訪する際は、劇中同様夜に行く事を推奨する(但し、転落してもイチカ先輩は助けてくれないので注意ww)。


6-3.沖縄

 6話と7話の舞台となった。サトウキビ畑や首里城、国際通りなど。



7.最後に

 この記事を書きながら改めてノベライズ版を読み返すと、この作品の新たな面白さが垣間見えて来た他、海人がカメラを回していた場所でカメラを構えている(と言っても一レフやコンデジだが)と、何となくだが心が躍ってきた。また、小諸市の景観も大変素晴らしく、舞台探訪抜きに散策してみる価値がある。そして、散策していて最も感じた事として、同行者(特にコスプレイヤー)がいると尚良かった。
 そして、注意点。

1.夏季の探訪時は財布にある程度余裕を持たせた方がいい。
2.夏と冬とで軽井沢のレンタサイクル代が大幅に異なっている。
3.小諸駅周辺はゴミ箱が少なく、コンビニも芦原中学校に向けて歩いていく途中のセブンイレブン以外ない。
4.他の撮影者及び事情を知らない一般人に配慮を怠らない。
5.学校施設は基本的に立ち入り禁止でグラウンドで部活動をやっている場合は撮影も不可。(C、Dは他の場所でも同様)

 また、Twitter等をやっている方は名刺を用意しておくと良いだろう。





写真34 やっぱり青い子は不遇。



 最後に、私の下手&アングル違いの写真と駄文だらけの無駄に長々しい記事を最後まで読んで頂いた事に感謝。



8.参考文献

ノベライズ版『あの夏で待ってる』
(MF文庫J、全2巻 著:豊川一夏 イラスト:羽音たらく)
あの夏で待ってる公式ホームページ http://www.ichika-ichika.com/index.html
Acqua alta(1回目の探訪の際知り合った方のブログ) http://umimachi.exblog.jp/
信州こもろ 小諸市観光協会 http://blog.komoro-kanko.info/



お詫びと訂正

 昨年の私の書いた記事、『豊橋鉄道 あのカーブを越えろ』において間違いがあった事をお詫び申し上げる。

EXPRESS 37号(前年度発行分)15ページ、2-2の5行目
運動公園前→井原





 
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