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5.合宿集合日

 今日は合宿先の熊本に集合する日である。
 まずは防府から普通電車で西に向かう。来た電車は新山口行き。なので、新山口まで行き、乗り換える。次の電車まで40分弱。なので、駅前を散策。すると蒸気機関車の車輪があった。
 電車に乗り、さらに西へ。時間に余裕があったので、本由良、嘉川、長府、小月、下関の順に駅を降りて行った。
 下関からは九州に突入する。九州上陸の最初の電車はなんとUSA行きだった。(宇佐行きね。)その後も時間があったので門司、小倉、西小倉、戸畑、八幡、黒崎と降りて行った。黒崎で電車に乗ったら、会長たちが乗っていた。そこからは熊本駅まで電車に乗り、会長たちと熊本を目指した。(乗換のために大牟田にも降りた。)
 熊本駅に着いたら、反対側からはやぶさ号が入線してきた。ここでまたもやハプニング発生。会長が電車を飛び出して撮影に行ってしまった。しかも、電車内には会長の荷物が残っている。近くにいた部員が大慌てで会長の荷物を持って電車を降りた。あとちょっとで荷物だけ行ってしまうところだった。
 撮影後は改札口に向かった。集合時間の1時間前なのにもうすでにみんな勢揃いしていた。ここからホテルまでは市電に乗り移動する。市電は車両が小さいため、部員全員が大きな荷物を持って乗車したら満員になった。水道町で下車し、ホテルまで歩いた。ホテルの部屋は思っていたより狭かったが楽しく過ごすことができた。






6.合宿2日目

 今日はお待ちかねの車庫見学の日である。
 車庫見学は午後から。なので、午前中は自由行動である。自由行動が多いのはこのサークルの醍醐味である。
まずは、熊本市電の駅を全駅下車しようと思い、2日乗車券を購入。2日乗車券は、車内で運転手さんに直接マジックで日付を書き込んでもらう方式だった。
 切符を購入し、熊本市電の全駅訪問が始まる。
 水道町から順番に、九品寺交差点、交通局前、味噌天神前、水前寺駅通、国府、水前寺公園、市立体育館前、商業高校前、八丁馬場、神水橋、健軍校前、動植物園前、健軍交番前、健軍町まで順番に降りて行く。終点まで行ったら、今度は水道町から熊本方面の駅を順番に降りていく。
 通町筋から市役所前、熊本城前、辛島町、慶徳校前、河原町の順番に降りていく。河原町から乗った電車には部員が3名乗っていた。なので、隣の呉服町まで行った。呉服町で別れ、次の電車に乗る。そしたら次の電車にも部員が1人乗っていた。
 そして熊本駅前へ。市電の駅にはトイレがないので熊本でトイレを済ませ、再び市電へ。そしたら部員がまた1人乗っていた。また、次の二本木口で別れる。次に、田崎橋まで移動する。田崎橋からは折り返しで辛島町まで移動。今度は上熊本方面を目指す。辛島町では熊本駅前から二本木口まで一緒に乗った部員が上熊本方面行の市電を待っていた。なので、また西辛島町まで一緒に乗車してそこで別れる。そして、洗馬橋まで移動。洗馬橋から乗った電車にも部員が1人乗っていた。また、次の新町で別れ、その後は蔚山町、段山町、杉塘、本妙寺前、県立体育館前、上熊本駅前の順に降りつくした。まさか、熊本市電の駅を1日で降り終わるとは思わなかった。
 そろそろ集合時間が近づいてくる。上熊本駅から集合場所である北熊本駅に向け、熊本電気鉄道に乗車した。しかし、集合時間まで若干の時間がある。次の電車に乗り、一駅だけ降りることができる。駅間徒歩を組み合わせれば二駅降りることになる。
 というわけで、早速一つ目の韓々坂駅で途中下車。次の池田駅までの駅間徒歩を試みる。しかし、道がわからない。線路沿いを歩いても行き止まりになっていたり、線路から離れていってしまい、線路が見えなくなってしまう。池田駅までたどり着かないと集合時間には間に合わない。仕方ないので、韓々坂駅まで引き返した。
 次の電車に乗り、北熊本駅を目指す。その電車には集合時間に間に合う最後の電車なので、部員がたくさん乗車している。話をしながら北熊本駅に到着。昼飯を食べつつ集合時間を待つ。
 集合時間になり、早速車庫見学が始まる。今回の車庫見学は駅に併設しているので、わかりやすい。しかも、担当の方が駅の窓口から来た。
 担当の方に案内されながら駅に併設された車庫へ。普段なら入れない場所なので部員一同大興奮である。














 車庫の中には熊本電気鉄道で走っている車両が停車している。もう走っていない車両もある。点検作業もやっており、普段では見られない機器の蓋が開いていた。早速、部員一同撮影をする。車両によっては改修工事をやっており、椅子も新しい椅子と古い椅子が混在している車両や、運賃表がデジタルになっているものも見ることができた。担当の方の話だと、熊本電気鉄道は今年で創立100周年という長い歴史を誇る鉄道である。それを記念して改修工事をやっているとのことだった。担当の方に対し、次々に質問が飛び交う。担当の方も電車に詳しいので質問に次々と答えていく。
 また、車庫の中なので、普段では見られないものもたくさん置いてある。特に、つり革が干してある光景とか、洗車機とホースが置いてあるのが見られるのも車庫ならではである。







 洗車機は、通常なら電車の両側から洗えるように2台が向かい合わせに置いてあるのだが、熊本電気鉄道の場合は1台しか置いておらず、しかもキャスターが付いている。片側ずつ洗車するようである。しかも、ホースも一緒においてあるので、手動で洗車するとのことだった。








 部員が一番興味を持つようなすごく古い車両も置いてあった。乗りたいと頼んだ部員がいて、全員乗せてもらった。車内は、窓も外されており、椅子とかも外され山積みになっていた。天井の塗装もはがれ、動くか分からないくらい古い車両だった。
 車庫見学も終わり、また自由行動でホテルに戻る。
 また、熊本電気鉄道に乗り、一つ目の坪井川公園駅で下車。隣の駅の打越駅までの駅間徒歩を試みる。しかし、また、道を間違え二つ先の池田駅に行ってしまった。
 しかも、池田駅に着く直前に目の前で電車が発車してしまったのである。仕方ないので、次の電車まで30分待つ。待っている間に近所の方が電車に乗りにやってきて、一緒に電車を待つ。その方が話しかけてくれ、地元の方とのふれあいができた。
さっき行きそこなった打越駅で下車する。その後、電車に乗って上熊本駅に向かい、市電に乗車しホテルに戻る。
そして、夜になり食事の時間となる。この日の食事は卒業生の追い出しの意味も込めて、全員で焼肉である。まさか二晩連続で焼肉になるとは思わなかった。(少しは分かっていたが・・・)
 また、焼肉を食べに行く途中でハプニング発生。道を行きすぎ、同じ場所を行ったり来たりした。部員のブーイングもあったが、なんとか焼肉の店に到着。
 全員で焼肉パーティが始まる。しかし、次から次に肉が出てくる。みんな食べきれないと騒ぎながら、無理して全部食べた。
終盤になり、卒業生の方から挨拶をいただきながら、焼肉はなんとか終わった。
そのあとは、ほぼ全員で熊本城のライトアップを撮影しに行った。しかし、熊本城の中には入れない。熊本城の敷地外から撮影するというものだったが、木が多くて肝心な熊本城は隠れてしまう。そこで、城の周りを一周することにした。
 半周したところで、絶好の撮影スポットを発見。みんなで集合写真まで撮る。





 そして、宿に戻り就寝である。



7.合宿最終日

 今日は団体行動の最終日である。とはいっても朝起きたら自由にチェックアウトして解散というものであった。昨日までの疲れもあるので、朝はゆっくり起床。その後、朝食を食べたらチェックアウトの時間ぎりぎりになってしまった。特に行きたい場所も無いので(あるけど行く時間が無いので・・・)他の人たちに付いていくことにする。まずは鹿児島本線に乗り、さらに南へ。新八代駅で下車し、新幹線の入場券を購入。つばめ号を撮影した。撮影後は昼食を食べに八代駅へ。合宿中は肉が多かったので、魚を食べたくなり、寿司屋に行った。寿司や刺身などがセットになった豪華なものを食べ、満足する。
















 そのあとは、熊本駅へ。いよいよ東京へ帰る時がやってくる。15時57分に「はやぶさ号」が入線。一か月前に購入した寝台券の番号の場所に向かう。今回はB寝台の開放型だった。





 熊本駅からはベットの反対側に子供連れの親子が乗っていた。話を少ししたが、その親子は博多駅で下車した。短い間だったが、ふれあいができた。
 その頃、実は寿司を食べている時から若干の頭痛があった。しかし、小倉駅付近で様態が悪化し、吐き気までし始めた。夕食を食べないといけないと思いながら、門司駅の連結の際に弁当を買う。門司駅のホーム上では部員が2名いた。弁当はホームで限定の「はやぶさ号さよなら弁当」を購入した。ホーム上は連結を撮影する客で大混雑だった。連結終了後、また車内に入り、夕食を食べようとする。しかし、食欲がない。しかも吐き気がする。なので、トイレに行ったりしながら乗車する。結局弁当を半分も食べられないまま就寝。朝までぐっすり眠れた。



8.合宿後1日目

 今日は東京に帰ってくる日である。朝、浜松駅で最初の放送が流れ、目が覚める。そこからは車内販売が始まる。「はやぶさ号」は廃止の3日前ということで限定品も数多く発売されていた。せっかく乗車したのだから限定プレートを購入した。富士山が近づいて来て、富士川鉄橋が一番の見所ですとの放送が流れる。雲が薄く出ていたが、富士山がきれいに見えた。もう「はやぶさ号」に乗車することは最後なので、車両の中を探検した。一番前の車両に乗車していたのだが、一番後ろの車両まで行ってみた。門司駅で富士号と連結しているので、12両編成と長かった。車窓を見渡すと撮影の方がたくさんいる。
 午前9時58分、ようやく東京駅に到着。はやぶさ号を見送った後中央線ホームへ。そうしたらなんと201系が出迎えてくれた。








 そうして201系に揺られながら自宅へ帰宅したのだった。

おわり。





 
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