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5.最終日(9月12日) この日は当初から自由行動で、岡山に泊まった人間も全てホテルにて解散する。乗り鉄重視のK氏は朝から東京を目指して旅立って行った。また、大阪周辺での撮り鉄を重視する会員は朝から新幹線で大阪へ行っている。 私はといえば、岡山臨港鉄道の保存車両を見に行く事にした。廃線から20年経った同鉄道であるが、その一部車両が保存されている事は真に面白いもので、実を言うと元を辿れば北海道の夕張鉄道の生き残りなのである。かの夕張鉄道は北海道では最も早くディーゼル気動車を入れた鉄道として知られているが、廃止後は各地の地方私鉄に車両は引き継がれ、細々と活動をしていたのである。記憶に新しいものとしては、先年廃止となった鹿島鉄道のキハ714(元夕張鉄道キハ251)がある。 こちらのキハ5003(元夕張鉄道キハ301)は夕鉄で最後に増備された気動車である。 先方と連絡を取っていたので、保育園であったがきちんとした対応をして頂いた。車内、床下と見せて頂く。その中でこの車両がかつて夕鉄で走っていた証拠を見つけることが出来た。 ![]() 写真18 白ペンキで書かれた『夕張鉄道』 廃車直後に引取られたこの車両は屋根付で保存されている為非常に状態は悪くない。この文字を見つける事が出来た時は感激であった。この車両は確かに夕張鉄道の生き残りなのである。 車体の保守に手間が掛かると言っておられたが、末永く大事にして下さいと言って保育園を後にした。保育園の方が近くに岡山臨港鉄道の本社があると言って車で案内してくださった。 現在、岡山臨港鐵道株式会社は株式会社岡山臨港と名前を変えて民間会社として運営されている。その本社には汽車会社製のロッド式DLが保存されていた。 ![]() 写真19 こちらも屋根付 定期的に油も注されている様で非常に状態は良かった。突然の訪問にも関わらず、快く見せてくれた。 この時点で昼近かく、まだ見れると思っていた市内に保存されているD51は残念ながら保存場所の公園が改修工事中という事で見れず、他のところへ行くには時間が足りなかったので、少し早かったが岡山駅から新幹線で東京へ帰ることとした。 ![]() 写真20 一昨日も見たなぁ こうして終了した夏合宿。帰りの新幹線が夢の超特急と思えた事は、言うまでもありません。 |
おわり |
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