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〜 アメリカ・NY地下鉄 24時間運行の秘密 〜

社会交通工学科OB 長谷川 浩

1.概要

 今年の3月、卒業式前の春休みに一人でアメリカへ行ってきた。その際、ニューヨーク州都市交通局の 地下鉄(以降、NY地下鉄と略す)に乗る機会があった。  NY地下鉄は、総延長1,056km、全468駅に及ぶ世界最大とも言える地下鉄である。 元々は、3つの鉄道会社に分かれており、各社が独自に路線を展開していた。しかし、地下鉄の整備が進むにつれて、 路線の接続・複雑化および廃止が進んだため、ニューヨーク市が全路線を買収・統合し、現在の運営体制になっている。

 例えるのであれば、東京の地下鉄には東京メトロと都営地下鉄の2社があり、後に東京都交通局が買収・統合したものと 考えてもらえれば良いだろう。実際、東京都もそのような体制にしようと動き始めている。

 路線としては、2011年7月現在、3つのシャトル線を含む24路線が運行されている。(Staten Islandの1路線を除く)

 なお、ニューヨーク州都市交通局は、現在、財政状況が非常に厳しいため、今後も大幅なサービスカットや 路線改変が実施されることとなっている。



図1−1 路線一覧


 
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