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■夏合宿■

社会交通工学科3年  長谷川 浩

1.概要

 今回の合宿の目的地は,四国・香川(及び周辺)となった.夏真っ盛りの暑い中,何故,わざわざもっと暑い所へ行くことになってしまったのであろうか?なんでも,とある部員が名物の「讃岐うどん」を食べたいという意見が始まりらしいのだが….
 合宿の日程は、だいたいこのような流れであった.

  • 8/31(月):高松集合
  • 9/1(火):JRまたは琴電で琴平へ.金比羅山へ行く. 下山して昼食をとった後,JRで坂出へ.坂出駅から路線バスで瀬戸大橋記念公園へ. 坂出駅へ戻り,再び路線バスに乗車.路線バスで瀬戸大橋を渡り,児島駅へ. 児島より,JR(快速マリンライナー)で高松へ戻る. 夜,JRで宇多津へ行く.ゴールドタワー等を見学し,終電で高松へ戻る.
  • 9/2(水):解散


2.合宿前日

 実を言うと,私は一週間ほど前から四国入りし,1人で四国の鉄道(JRや第3セクターなど全て)を“全て各駅停車”で乗りつぶししていた.だいたい,四国を時計回りで周っていた.そのため前日は,松山で観光していた.



3.合宿1日目 (8/31, 月)

 上記で述べたとおり,松山からの出発である.だがその前に,午前中は少々時間があったため,偶然にも松山に集まった部員数人(また彼らも,前日まで私と同じような行動をとっていた…)で松山城を見学した.



写真1 松山城から松山市内を見下ろす


 さてその後,いよいよ高松へ向かう.むろん,各駅停車である.伊予西条と観音寺で乗り継いで,一先ず坂出へ向かう.
坂出からは「瀬戸大橋アンパンマントロッコ3号」に乗って,終点の高松へ向かう.平日ということもあり,利用客は少なかった.







写真2・3 アンパンマントロッコ




写真4 キハ185系も連結されている.指定券1枚でどちらの車両にも乗れる.


 そして集合場所の高松駅に到着し,参加者18人全員揃ったところでホテルへ移動した.ホテルは18人部屋(つまり全員同じ部屋)であり,まさに合宿という感じであった.その夜は部屋で飲み会を行ない,楽しい一時を過ごした.



4.合宿2日目 (9/3, 水)

 さて,この日が夏合宿の本番とも言える日である.まずは,各自で琴平へ向かった.JRで行く人と琴電で行く人がちょうど半々に分かれた.私はというと,琴電の長尾線を乗りつぶししてから琴平へ向かった.琴平では金比羅山に登り,金刀比羅宮でお参りを行なった.




写真5 金刀比羅宮にて


その後,下山して参道沿いにあるうどん屋で昼食をとり,JRで坂出に向かった.坂出駅からは路線バスに乗り,瀬戸大橋記念公園へ向かった.バスとはいうものの,坂出市が運営する1日5本ほどしかない非常にマイナーな路線で,バスも小さく,観光で乗る人はまずいないだろう.
 普段は十数人も乗らない為か,途中の坂道上にあるバス停で折返す際に,バスが坂道でエンストを起こした…(汗)
 帰りのバスの時間を考えて(何しろ1日5本なので…),瀬戸大橋記念公園では30分ほどしか見学時間がなかったが,普通では見られない“橋の下からの瀬戸大橋”など,それなりに有意義な時間が過ごせた.





写真6 瀬戸大橋記念公園より




写真7 瀬戸大橋の下部分

 バスで再び坂出駅に戻り,再び路線バスに乗る.それまで1時間ほどの待ち時間があったので,郵便局へスタンプを集めに行く人や,ホームで電車の写真を撮る人など,自由に過ごした.
 さて1時間後,琴参バスの浦城行き(与島)に乗り込む.このバスは普通の路線バスと違い,かなり独特な路線で,バス好きには有名な路線である.
 まず,路線バスで唯一,瀬戸大橋を渡るバスであるということである.その上,ただ橋を渡るだけでなく,瀬戸大橋の直下を通る島にいくつか寄りながら行く点が非常に面白い.何故なら,途中にある島々は,島民や予め許可を得た車両以外は入島できないからだ.
 バスは坂出駅を出ると,市街のバス停を数か所通った後,すぐに坂出ICから瀬戸大橋へと入った.路線バスであるのに,“料金所を通過して”,“高速道路を走る”という点もなかなか珍しい.




写真8 琴参バスで瀬戸大橋を渡る



写真9 瀬戸大橋FWから見た瀬戸大橋


 最初の島,与島へは意外と早く到着した.与島は一般車も入れるサービスエリアがあるが,バスはそこを経由して,瀬戸大橋フィッシャーマンズワーフ(以下,瀬戸大橋FWとする)へ到着した.
 瀬戸大橋FWで,下津井電鉄バスの児島駅行きに乗り継ぎとなる.乗り継ぎの時間まで20分ほどあったので,“何故かあった”土産屋の店内で時間を潰すことにした.(一般車は入れないので,バス利用客向けのお店なのか…?)
 …と,すると突然,スピーカーからアニソンが…!!!

 なんと,瀬戸大橋FW内全域にBGMとして,アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」のエンディングが大音量で流れたのだ.とてもビックリした.

 児島駅行きのバスが到着し,引き続き瀬戸大橋を渡る.その車中,最前席に座っていたH氏は非常に楽しそうであった(笑) 18時前に,バスは終点の児島駅に到着した.
 今渡ってきた瀬戸大橋を,鉄道で四国へと引き返す.快速マリンライナーに乗り,30分ほどで高松に戻ってきた.

さて,飯食って飲み会やって終わりと思いきや…….

まだ夏合宿は終わっていなかった!!


 ナイトツアーの始まりである.夜22時,飲み会に時間をとり過ぎたため,休む暇なく,半分酔っぱらったまま普通列車に駆け乗る.そして一行は宇多津へとたどり着き,うたづ臨海公園やゴールドタワーを見て歩いた.




写真10 ゴールドタワー(駅のホームから撮影)


 帰りの電車は,なんとその日の終電であった.




写真11 高松行きはラスト1本


 酔いがまだ冷めていない人や疲れていた人がほとんどで,車内では大多数の部員が寝ていた.
電車が終点の高松駅の構内へ差しかかる.車内では運転席からATSのベル音が勢いよく鳴った.それと同時に部員のほとんどが目を覚ました光景には,ずっと起きていた部員一同,大爆笑であった.
 ホテルへ戻ると,皆すぐに布団へ.翌朝は自由解散とした.そしたら後日話を聞いたら,Y氏は朝4時半頃の始発で新居浜へ向かったとか….元気あるなぁ〜….



 ということで,以上が夏合宿の報告である.
 今回は,鉄道というより「瀬戸大橋」がメインテーマとなったが,これはこれで楽しかった.また先輩・後輩との距離が,今回の夏合宿を通してお互い縮まったように思えた.





 
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