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〜 岡山電気軌道9200形「MOMO」について 〜

社会交通工学科2年  上田 浩太郎



 2002年(平成14年),アドトランツ社(現在のボンバルディア社)のGTシリーズを基本に新潟鉄工所が制作したものであり、台車・窓ガラスはボンバルディア社製,狭軌の路面電車としては世界で初めての超低床車である.
車体はフランスのナントなどで使用されている物と同じタイプで,耐候性鋼板溶接構造が主で,前面部分はGRPを使用している.2車体2台車の連接構造であり,床面の高さは出入口部で300mm,中央部で360mm,通路幅は約700mmとなっている.
座席は天然杉を使用したベンチタイプのものであり,すだれ風のロールブラインドなどもある.
ワンマン対応であり右手操作型ワンハンドル運転台が採用され,バックミラーの代わりに車外カメラが採用されたため,外観は非常にすっきりしたものとなった.弾性車輪を履いており,騒音軽減に役立っている.開業92年にちなみ9200形と称され、岡山名産の桃と桃太郎から「MOMO」の愛称が付けられた.


参考文献
鉄道画報 No.6  誠文堂新光社  2006年8月1日 発行


 
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